「案外」という言葉を耳にして、なぜか、楽しくなった。
そういえば、僕は「案外」という言葉をあまり使っていない。
予想が外れること。思いがけないこと。それが「案外」の意味。
似たような言葉として、「意外」があって、これはよく使う。
「きのう観た映画は、案外良かったね」
「きのう観た映画は、意外と良かった」
予想と現実、想いの落差が、かなり違う言葉だ。
「意外」は、-が+になるくらいの劇的な転換がある。
「案外」は、ケセラセラといった感覚から生まれてくる。
僕は、いままで「意外」を求めてしまう傾向があった。、
広告屋だから、その職業病のひとつかもしれない。
でも、最近は、案外、小さなことが、好きになった。
きのう咲いてた花が、雨のせいで、すぼんでる。
それだけで、愛おしい気持ちになれるのだから。
大きな意外よりも、小さな案外をさがしてる僕がいる。
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