久しぶりに映画館でロードショーを見た。
いい映画だ。
泣き、笑い、怒り、しみじみとした思いにさせられる。
ある男の波乱に富んだ半生を描いたドラマ。
物語の後半、クライマックスに差し掛かったとき、
感動で涙が込み上げてきた。ほろほろと涙腺が緩んだ。
ティッシュの持ち合わせがなく、ハンカチで鼻をかんだ。
いい映画だった。 満足感と高揚した気分に浸りながら、
エンドロールを眺め、ゆっくりと席を立った。
館内のトイレで手を洗い、ふと目の前の鏡を見た。
そこには、さっきまでスクリーンにいた主人公の顔があった。
自分の隣で同じように手を洗ってる男、それは自分だった。
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