WordPressの時代

Web論
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CMSのサーバインストール型システムとしては、日本ではMovableTypeが最も普及しているようです。日本語のドキュメントが充実しており、書籍はもちろん、ネット上でもひじょうに多くの参考サイトが立ち上がっています。カスタマイズの自由度が高く、さまざまな関連プラグインツールも出ているため、企業や官公庁系のサイトでも利用されるようになってきました。

ただ、個人で趣味で利用する分には無料ですが、企業などの商用利用の場合は、ライセンスが必要になります。営業目的で使用する際には、お金がかかるんですね。レンタルサーバによっては、当初からMovableTypeのライセンスをセットにして販売しているものもあります。以前紹介した、CPIなんかがそうですね。ただし、いちばん安いG10のプランではなく、G20のプランからMTのライセンスが付属してきます。

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僕のサイトは、今まではドリームウィーバーというソフトを使ってHTMLを組み、そしてNextFTPというソフトでサーバにアップロードしていましたが、やはり、これからはWEB2.0的なCMSでしょ。とMovableType(略してMT)を検討しましたが、やはり、有償であることがネックになりました。

MT以外にいいCMSはないのか、と探っていくうちに、よく比較されているWordPressというブログシステムに注目するようになりました。

WordPressは、日本語のドキュメントが少ないのですが、本場アメリカではMTを抜いて、利用率がだんぜん多いことがわかってきました。MTも当初は無償だったのですが、有償になってしまった背景があり、合理主義的なアメリカ人はさっさとMTに見切りをつけて、WordPress(略してWP)に乗り換えているようです。

いろいろ調べていくと、単独ページを作成できる機能があり、ふつうにWEBサイトをつくるのにも便利そうだということがわかってきました。何よりも「タダ」は僕にとっても大きな魅力。比較してみると…

1、ページ生成の方法が違う

MTもWPも、フォームに情報を入力してページを作成するのですが、MTは、再構築という作業によってふつうのHTMLと同じ静的なページを生成します。かたやWPは、アクセスしたユーザが毎回、データベースから情報を引っ張り出してきてページを閲覧する仕組み。つまり、動的なページが生成されるのです。これは、SEO的には、ややWPが不利ですね。

2、Blogの一括管理

MTは、ひとつのMTで複数のBlogの一括管理が可能。かたやWPはいくつものWPをインストールして複数Blogを構築します。どちらがいいかは、使い方によって一概には言えませんが、僕のようにBlogを使ってサイトを作るなら、WPのほうがシンプルで使いやすいです。

3、ページの概念

MTは基本的にはBlogシステムですから、時系列順にページを作成表示するのが得意です。いわゆる普通のサイトにあるような単純な固定ページをつくるためには、あれこれPHPやCSSをいじり、デザインをカスタマイズしなければなりません。かたやWPは最初から「ページ」の概念があり、Blog投稿とは別に固定ページを管理できるようなシステムになっています。これは、とっても便利ですよ。このWEBサイトもWPで作成していますが、上部のタブ、「HOME」以外はこのページ作成機能を使っています。

ほかにも、いろいろと違いはあるのですが、WPの弱点は、日本語ドキュメントの数が圧倒的に少ないこと、まぁ、これから、みんなが利用するようになって、増えてくると思います。レンタルサーバでも、WordPressをインストール管理できるところが増えてきました。

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これからは、CMSとしてのBlogは、WordPressが主流になるでしょう。

比較する際、参考になったのは、キャラメル・ヴァニラというWEBサイト。管理人さんがWPを愛してることがひしひしと伝わりました。 lomoさん、ありがとう、ございます。ほかにも、もちろん本家のサイトやら、いろいろ比較検証しました。

さて。CMSというジャンルはBlogだけではありません。次回は、XoopsやPukiWikiについてお話しましょう。

コメント

  1. makoto より:

    MTとWPで、どっちがいいのか悩んで未だ決めかねてる者です(ーー;) MTも4が出て、機能がアップしましたよね。。こちらのサイトと記事、大変参考になりました。貴サイトのように、TOPページ以外を静的ページで作成もいいなぁと思いましたが、その逆、TOPページを静的ページで作って、ブログで個別ページを作っていくと言うのも可能ですよね? しかし、ブログの長いURL。。。後ろにくっつく %e5%ba%83%e5%91%8a%e8%ab%96 ←こういう奴。どうにかならないものでしょうか。。。

  2. KIKU より:

    makotoさん
    こんな記事でも参考にしていただいて幸いです。
    さて。MTとWPでは、日本語のサポートWEBの充実度が大きな違いになるでしょう。あと、やはりページ管理がデフォルトでできるのがWPの良さ。いずれにしても、高度なことをやろうと思えばPHPやCSSの知識が不可欠です。
    それとブログの後ろにくっつく、%e5%ba%83%e5%91%8a%e8%ab%96 ですが、
    これはUTF-8で運用しているせいです。ここにはカテゴリー名の日本語が入ってきます。
    でも、なぜ、文字化けしているのか?
    Googleで試しにwordpressとスピリチュアルの複合語検索をしてください。
    2ページ目くらいに検索結果の中に、僕のサイトが出てきます。で、そのページ表示のアドレスを示すところには、ちゃんと、下記のような表示になっています。

    idea-promotion.net/wpblog/archives/category/スピリチュアル/ –

    しかし、ブラウザのアドレス表示は文字化けしているはずです。

    検索エンジンは、UTF-8でアドレス名そのものも検索対象にしています。ブラウザは、いまのところ、アドレス部分がUTF-8対応になっているものが少ないのです。僕はFireFoxをメインにしていますが、将来的には、対応するものと思います。
    逆に、EUCとかS-JISでは、検索エンジン上では文字化けして、ブラウザ上ではしっかり日本語表記になります。

    僕も素人なのですが、このような理由もあって、UTF-8にしました。またWPは2.2以上はUTF-8が標準になります。
    僕の「これからの文字コードはUTF-8」も参考に読んでください。
    返事が遅れたけど、こんなことで参考になったかな?

  3. makoto より:

    ご回答ありがとうございます。

    >やはりページ管理がデフォルトでできるのがWPの良さ。

    ですね。私も今までHTMLをゴリゴリ書いてサイト運営を3年ほどしてきましたから、HTMLページをブログと別に管理できるのが非常に魅力的に思いました。
    やはり、WPかな、と思った矢先、MTも4になって、同一の機能が追加されましたね。・・・で、う~ん、、と迷って今に至ると言う感じです。
    3年間運営していたサイトは既に閉鎖し、心機一転、サイト開設しようと思っているところです。アドバイス頂いた事を念頭に、よく考えて決めたいと思います。
    お忙しいところ、つまらない質問に親切に教えていただきましてありがとうございました

  4. ペーター より:

    はじめまして。こんなに解説してくれてるサイトを見つけられてラッキーです。
    ブックマークしました!

    いま、私はエックスサーバーを使っており、これからWPをインストールしようかと思っているところです。

    MySQLについては、何のことかさえ、ほとんどわかっていませんが、Xサーバーでは(私のプランの場合)、MySQLが5つまで設定できるらしいのです。

    WPを複数インストールするとそれぞれにたいするMySQLを設定する必要があるのでしょうか?
    もしそうなら、私のプランの場合は5つ以上のWPはインストールできないってことなのでしょうか?
    それともWPを複数インストールしてもMySQLは一つの設定でOKなんでしょうか?

    このあたりのことがよくわかっていません..

    なんか、質問攻めみたいなコメントでもうしわけありません…。
    ご存知のことがありましたら、アドバイスいただけるとありがたいです。
    よろしくお願いします。

  5. KIKU より:

    ペーターさん

    エックスサーバでWPは簡単ですよ。
    詳しくは、新たな記事のほうに書きますね。

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