個人のブログで毎月コンスタントに数10万ユーザーを超えるというサイトがある。そんなブログで、誰もが思いつくのは芸能人のブログ。ちょっと前にブログの女王として話題となった眞鍋かをりだが、いまだにブログは健在で日々記事を更新している。「眞鍋かをりのココだけの話」、ブログの名前そのものをお茶の間に知らしめた彼女の功績は大きい。しかし最近は、この女王の座を、中川翔子が脅かしているようだ。中川翔子「しょこたん☆ぶろぐ」 は、一日の更新数の多さでまず圧倒される。仕事をしている時間があるのだろうか。そして、さらにその座に急接近しているのが、若槻千夏「マーボー豆腐は飲み物です」 だ。これらのブログの訪問者数は、月間30万人以上。女王3人の訪問者数をグラフ化したおもしろいデータがあるので、ご覧あれ。
新人の芸能人がブログを立ち上げるのは、もはや当たり前。芸能プロダクションも、売り出しプロモーションの一貫として、ホームページを捉え、積極的に活用している。テレビなどマスコミへの露出がブログへの誘導効果を生み、さらにブログからコアなファンを獲得するという、好感度アップを図るための、いい循環が期待されているのだろう。
では、芸能人ではない一般人が、ブログによって、これだけのアクセス数を獲得できるだろうか?
ここにアルファブロガーと呼ばれる人々が存在する。と言ってもピンと来ないと思うので、アルファブロガーという呼び名を日本にも定着させ、質の高いブログ文化を育成しようと努力している人々がいる。
アルファブロガーとは、以下、はてなダイヤリー>キーワードより引用
【alpha blogger】多くの読者に読まれている、影響力のあるブロガー。
しかし英語圏ではこの言葉は定着せず、代わりに「Aリストブロガー(A-list blogger)」という表現が用いられるようになっている。
現在、日本でこの言葉が用いられる場合、webサイト「FPN」の企画「日本のアルファブロガーを探せ」によって選出されたブロガーを指すことが多い。
日本のアルファブロガーとして選出された人たちのブログは、いずれも、すばらしいクオリティを持っている。共通しているのは、文章を書くのが皆さん、非常に、うまい。すでに、本を出版していた人もいるのだが、ブログをきっかけに本を出版した人も多い。ブログから作者発掘という、これだけでも、体質が古い出版界にとってはちょっとした事件だったろう。
で、アルファブロガーについての本を読みました。
11人のブロガーたちへのインタビュー記事で構成された内容だ。ブログを書く上で示唆に富む内容が多く、久々に楽しい読書であった。
さて、読み終えて、思ったのは、アルファブロガーの方々のブログは、すでにメディアとしての自律性を持ち始めているということだ。広告媒体としての機能はもちろん、オピニオンリーダーとして、今まで新聞や雑誌が担ってきた役割を、アルファブロガーたちはすでに担い始めている。
この流れは、もう変えられないだろう。そのとき、旧来メディアは、どのように対処し、時代の波を捉えていけるだろうか。すでに、いろいろな動きが出始めているが、これからが旧来マスコミのほんとうの正念場になる、と思った。
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