趣味のギター演奏は13歳から18歳まで、特に中学生の頃は、夢中になって練習した。長谷川きよしのように弾きたいと思った。ギター雑誌を買って、まずはコードを覚えた。それから長谷川きよしが好きだという音楽を追いかけた。シャンソンは、ジルベールベコー。フラメンコは、マニタスデプラタ。R & B なら、オーティスレディング。そしてボサノバは、バーデンパウエル。ジャズは、すでに聴いていたので彼の影響ではない。1970年代のことだから、同世代はロックやポップスが主流だけど、僕はちょっとだけ違う方向を向いていたようだ。
当時の僕はアルハンブラ宮殿の思い出を弾くことを目標にした。そしてその目標を達成した高校2年生の頃から、興味が急速に失せた。エレキギターも学園祭の遊びで弾いたけど、面白くなくなった。いま思うと、独学の限界だったんだろうな。目標とするギタリストが身近にいれば、モチベーションを持続できたのかも知れない。社会人になってからは、ほとんどギターに触れもしなかった。
45歳で禁煙した。それから、ギターを再び弾きたくなった。指が昔のようには動かない。でも、楽譜はいちおう読めるので、ソロギターの楽譜を何冊も買った。押尾コータローがいいと思ったけど、テンポの速い曲はまったく歯が立たない。憧れのジャズギターは、楽譜ではスイングできない。やっぱ基礎から誰かに教わった方がいいんだろうな。ソロギターの楽譜には、難易度ランクが表示されていて、Aランクなら初見でゆっくりとなら弾ける。Bランクは、一週間。Cランクは一ヶ月かかるから、大抵、途中で挫折する。Dランクの曲は、最初の数小節でパス。
そんな感じのギターライフを趣味で楽しんでいるが、上達という点では、若い頃に較べ、まったく進歩が遅い。でも今はYouTubeに参考となるギター演奏がたくさん転がっているから独学でも結構上達のヒントが見つけられる。憧れのギタリストたちが僕の先生になってくれる。ローランディアンスやバーデンパウエルの動画を見て、これで十分という思いと、あらためて誰か身近な先生に教わりたいという願望がわくわく湧いてくるのであった。
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