なぜか、マイブームは、最近の山本潤子の歌声。検索して、Youtube動画を見まくっている。もはや、赤い鳥、ハイファイセット時代の歌のうまいお姉さんではなく、おばさんになってからの歌声は、より透き通って神々しく、奇跡の領域に入っているように思える。
そんな彼女が伊勢正三とジョイントしている動画をいくつも発見した。ふたりでジョイントコンサートもたくさんやっているようだ。「22歳の別れ」や「なごり雪」といった名曲を手がけた伊勢正三については、とりたてて特に好きなシンガーソングライターではなかったのだが、山本潤子とのジョイント映像を見て、あらためて、その素晴らしいソングライティングの才能に感動した。
「青い夏」「緑の季節」なんて、どちらも僕は今まで知らなかった。知る人ぞ知る名曲なんだろうけど、遅ればせながら、ようやく「知る人」の仲間入りができて、ちょっと、うれしい。「青い夏」は、遠い日の初恋の思いを歌っていて、胸がきゅんとくる。「ミカンの白い花」「うらんであげる」とか、その意外性に満ちたいくつかのフレーズが切れ味するどく、どきりとさせられる。あの名曲は偶然生まれたのではなく、あふれだす才能から必然的に生まれたんだね。
中年になったおじさんおばさんたちへ、あの青い夏を思い出して胸キュンしてください。
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