日本人であるということ

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内村鑑三と新渡戸稲造を取り上げた番組を見た。札幌農学校の同窓生だった二人が、少年よ大志を抱けのクラーク博士のもと、キリスト教と出会い、時期を前後してアメリカへ留学した。そしてアメリカを知ることで日本を見直すことになり、東西の架け橋となっていく。まず、日本の軍部が独走しはじめるなか、反戦平和をいっかんして主張したこの二人の勇気と意志の強さに感銘した。また日本人の精神性が異文化と出会うことで、大げさに言えば世界を救う起爆剤になるのではないか、という楽観論がほんとうに素晴らしいと思った。スポーツや科学ではなく、世界を幸せに導こうという大きな志の面で、世界に誇ることのできる日本人がかつていた。

日本は、これからの時代、世界のなかで、どのようなポジションになるのだろうか。まだ、諦めるには早すぎる。やがて日本的なものと西洋的なものが融合して、世界を平和に導く、すてきなビジョンが生まれるのではないか。世界が変わるとしたら、そのきっかけは、日本がつくるはずだ。ぼんやりと夢のような幻想を抱きつつ…テレビから流れる政治家の阿呆づらに今日もため息をつくのであった。

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