アン・サリーという歌手のことも、こういう歌があるということも知らなかった。
これは、言葉が丁寧に歌われて心に沁みる。繰り返し聴いてしまった。
オリジナルは、ソウル・フラワー・ユニオン中川敬の作詞で、作曲は中川とヒートウェイブ山口の共作。
神戸の震災のとき、その惨状を目にして生まれた歌として、当時、ニュース番組で何度も取り上げられたようだ。
歌にちからがある。いろんな人に歌い継がれていけばいい。
これは平成に生まれた数少ない名曲だと思う。
名曲っていうのは、なぜ、どこか懐かしい感じがするのだろう。
魂のふるさとから響いてくるメロディー。
あなたと感動を分かち合いたい。そんな夜、眠れない今宵。
もうひとり、酒井 俊 という歌手、圧倒的なパッションを感じる歌唱力。
この歌のおかげで、こういう素敵な歌手を発見できた。泣けるぜ。
最後に、もうひと組み、仲井戸 “CHABO” 麗市 ✕ 山口洋 (HEATWAVE) でおくる「満月の夕」。
山口洋は、この歌の共作者だ。パッションが歌にこもっている。
それと、僕の好きなチャボのギターがまたすごくいい。
メロディーラインにインスパイアされたソロ演奏は必見だ。
コメント
『満月の夕』、自分も知りませんでした。いい歌ですね。
個人的には、曲調も、曲の成り立ちも、何となく60~70年代フォークをほうふつさせられます。
災害ソング(?)だと、泉谷の『黒い波』がいいですよ。
これは1993年の北海道・奥尻島の被害を歌った曲です。
東日本大震災の津波の映像を見たときに、この曲が真っ先に頭に浮かびました。
YouTubeで探してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。
歌詞だけ、どうぞ。
『黒い波』泉谷しげる
風が止んだ日
ながく黙ったままの顔が
遠くをみつめて
ただ立ちつくす
心にとめてた
君の美しい顔も
オレの景色から
すべて消え去った
黒い波におそわれて
その日が のみこまれた
黒い波に のまれて
死を覚悟した人たち
それぞれに愛した人を
一夜にしてすべて失うとは
悲しみは生き残った人の上に
黒い波にのまれても生き残れた人たち
黒い波にのまれても生き残れた人たち
悲しみは生き残った人の上に
がれきに絶望してる子供をたたせて
被害の悲劇を演出するTVカメラ
撮るだけ撮ったら
その場でバーベキューしてるお前ら
いったい何しに来てるのか
いったい何を見てやがる
お前らこそ お前らこそ
黒い波にのまれちまえ
ゼンイという名のもとに
よごれた服を送るバカども
自分が着なくなったモノを
あげることがゼンイというのかい
ゼンイという名のギゼンをしてる
自己満足の人の波
お前らこそ お前らこそ
黒い波にのまれちまえ
風が止んだ日
ながく黙ったままの顔が
遠くを見つめて
ただ ただ ただ ただ
立ちつくす
いやぁ、すいません。
なんか、最近放置したままブログなので、
いま、投稿コメントに気づきました。
良かった。この歌、気に入ってもらえて。
それと泉谷の歌の紹介、ありがとう。
怒りが出ていて、らしい、ですね。
彼は、支援活動も地道にやってますよね。