同時代 【rough story 89】

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商業柄、同時代感覚というものに敏感です。
いま、この時代を呼吸している僕らは、
何に対して、その感情を揺れ動かしているのか。
僕ではなく、僕らはという主語で考える癖。
時代のうねりみたいなものがあって、
それははっきりとは見えなくて、もやもやしたメッセージで、
僕はそこにアンテナを合わせるよう、心していました。
ちょっと前まで、周波数の帯域が広がる傾向が続き、
もやもやとしか聞こえず、感度が落ちていました。
そして311が発生…以降、共通のテーマで
ひとりひとりが生きることに向き合い、
なんらかの答えを模索し始めるようになると、
あちらこちらで明瞭に聞こえるようになってきました。
でも、なんだか、その明瞭さに、同時に不安を感じます。
敵は、いつも正義の味方の顔をしてやってくるから。

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