どんなWEBデザインが旬なのか?

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 僕は、日本のインターネットをその黎明期から経験しているのだが、最初に、HTMLという型式を考えた奴はすごいと思う。ネット上で共通のフォーマットの画像をやりとりできる。画像がゆっくり現れる、その美しさに感動した。それまでも、パソコン通信の発展系で画像のやりとりがいろいろ模索されたけど、どれもスタンダードにはなれなかった。

 WEBデザインは、当初、ソースコードでHTMLを書くしかなくて、システム会社にしかできないものだった。デザイン素材だけをデザイナーに発注することがあっても、HTMLそのものをできるデザイナーは皆無に近かった。そのうち、WEBデザインができるソフトが現れて、ようやくデザイナーの守備範囲になった。
 
 WEBデザインの制作ソフトは、HomepageBuilder、PageMil、GoLive、数々登場してきたけれど、プロの現場で最もよく使われているのがDreamweaverだ。Macromedia社からAdobe社に移ったものの、その機能の進化はプロのニーズにしっかり応えてくれている。CSS、XHTMLはもちろんのこと、最新版ではAjaxなどの新技術にも対応しているようだ。

 ここ数年のWEBデザインをめぐる状況の変化は、デザイン要素とコンテンツ要素を分ける動き。CSSによって、すべてのページのデザイン要素を統一的に処理させる。今までテーブルで組んでいたものがすべてCSSに取って代わるようになった。HTML内の記述は、コンテンツとCSSへの指示というシンプルなものになる。これが、WEBの標準化という流れ(W3C)であり、SEO的にもこのような文法に則ることが有利とされている。さらに、動的なWEBページを生成するPHPという言語によって、コンテンツさえもデータベースに格納されるようになってきた。

 専門語が飛び交う難しい書き方になってしまったが、ようするに、このような流れは簡単に言えば、いわゆるブログのシステムに集約されている。ブログというのは、簡単に誰もがWEBページを作成できるのだが、その背景は、WEBデザイン技術の最先端なのだ。

 で、WEBデザイン業界を見てみれば、今までデザイナーが培ってきたHTMLデザインのノウハウでは通用しなくなってきたとも言える。CSSを使いこなせることが前提条件。さらに、PHPも知っていれば、デザインの自由度がかなり広がるのだが…。

 デザイナーというのは、感覚派の人間が多いから、システム的なことがだいたいにして弱い。だから、システム的な進化が訪れたとき、ちょっとした混乱が起きる。プログラマーが、一時的にデザインにおいても幅を利かすようになるのだ。だが、ここはじっと我慢だ。そうすれば、すぐに、システムを簡単に処理できるアプリケーションソフトが登場してくるだろう。

 ビジネスの側面から言えば、実は、この混乱期こそ、ちょっとしたビジネスチャンス。時代の要求を満たすシステムに対応できるプログラマを探して、もしくは勉強してもらって、その理系な能力と、デザイナーの感性をマッチングさせることができれば、仕事のフィールドはどんどん開拓できるだろう。

 いまWEBデザイナーに必要とされる能力は、感性はもちろんだが、今までの知識にこだわらず、あっさりと捨て去る能力だ。モチベーションの持続がたいへんな職業だと思う。

 さて、そんなWEBデザイナー諸氏に、おすすめはこのページ。

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 いいデザインは、国境を越える。WEBデザインは、アップロードした瞬間に、イヤでも国境を越える。海外の有名なWEBデザイナーと同じ土俵で勝負できるのだ。これは、デザイナーにとって最高のモチベーションになると思う。

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