ブロードバンドの普及は何をもたらすか?

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「インターネット白書2008」が発売された。この手の情報は、時代を読み解くときのバックボーンとして利用するのに便利だ。

>>「インターネット白書2008」で見るインターネットの現在(1)

このデータによれば、2008年のブロードバンド世帯普及率は57.1%とのこと。6割近くがブロードバンドになっているのを、多いと見るか、少ないと見るか…。お隣の国、韓国が普及率70%を超えたというデータはいまから3年前の2005年。当時の日本は38%だから、現在の韓国はもっと普及しているものと思われる。韓国は、メタル回線によるブロードバンド化、いわゆるADSLを積極的に推進したため、このような事態になった。かたや日本は、デジタル技術を優先させた戦略にしたため、光ファイバーの敷設が追いつかず、ブロードバンド化という点では大幅に出遅れた。ただ、高品質を選んだ分、それが、これから、どのような差になって現れるかは興味深い。

ブロードバンドの世帯が増えることによって、何が、変化するか。ひとつは、映像系のコンテンツが一般化すること。もうひとつは、インターネットサーバがデータ蓄積の主要メディアとなること。まぁ、ほかにもいろいろな変質が起こるだろうが、このふたつ、特に後者の変化に注目したい。

今までは自分のコンピュータで管理されていたデータが、サーバに蓄積されるようになる。イントラネットであるとか企業のITソリューションとしては、自社内サーバによるデータの一元管理はすでに当たり前であったが、それが個人のユーザでも自宅にサーバを置かず、ストレスを感じることなく、写真や映像の大容量データをネットワーク上に置けるのだ。写真ならFlicker、映像ならYouTUBE、大容量メールならGmail、どれもブロードバンド化の進展ともに、いっしょに成長してきたサービスであり、似たようなサービスがいまや数多く提供されている。

データを外に置く。インターネットでホームページをつくって情報発信するということがそもそもその発端ではあるが、それがさらに進化して、データ蓄積のみならず、アプリケーションソフトそのものまでがネットワークで活用できる時代になってきた。ソフトを外に置く。ワープロ、表計算、画像処理も、サーバ上のアプリケーションで動かせる。そうなれば、PC上で頻繁なバージョンアップに対応する必要もなくなる。

ブロードバンド化がもたらす世界は、人間の意識には、どのような影響をもたらすだろうか。僕がいちばん興味があるのは、実は、その部分である。プラス面とマイナス面、そしてその落差を埋めるものは何か。っていうことを、けっこう頻繁に考えているのである。











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