いままでに数多くのEショップを手がけてきましたが、
やはり、「売れる店」と「売れない店」の差が大きいんですね。
ネットに出店すれば、何もしないでも
ザックザクとオーダーが入ると勘違いしている。
そういう方は、まず、駄目ですね。
逆に、通常の店舗と同様にモチベーションが高く、
積極的にネットの知識を吸収しようとする。
そういう方は、まずまずの成果があがります。
いろいろなケースがあるので、一概には言えないのですが…
小さな規模のお店なら、やはり、
従来からカタログやDMを配布して、
通信販売を行ってきたお店は強い。
宅急便などデリバリーから代金回収のノウハウを含めて、
注文に対応できる体制が整っていますから。
そういうお店であれば、WEB上にショップを出しても、
従来顧客への新サービスとして展開できます。
また、新規顧客へのアプローチも、
試供品の提供などを行えば、成功する確率が高まります。
僕の関わった大きなEショップは、県内のあるホテルです。
もう8年くらい前になりますから、
けっこう早い段階で、Eショップ・システム構築のお手伝いを含めて
WEBサイト全体をプロモーション・サイトに仕立てました。
ネットからの予約は、当初、全体売上の数%’だったのですが、
そのうちに10%を越え、数10%になり…
ビジネス規模が数年で急激に拡大しました。
いまや、ホテルのネット予約は当たり前になりましたが、
その頃は、ビジネスマンを中心に徐々にネット予約が広まる段階で、
マーケットの急成長を目撃できたのは、実にエキサイティングな体験でした。
われわれスタッフも、さまざまな切り口から、
コンテンツの拡大充実をはかり、ネット広告にも大量に予算を投じました。
このプロジェクトを成功できた大きな要因は、
当時の担当者のモチベーションの高さにあります。
ネット展開に対する社内の冷ややかな視線をものともせず、
成功させるんだという強い意気込みがありました。
われわれもWEB戦略の提案のしがいがあり、
おたがいに情報交換し、夢を刺激しあいながらの仕事でした。
ネットで何を、やるか、どこまで、やるか。
われわれ業者まかせではなく、いっしょに
WEBサイトを作り上げようという姿勢が
Eショップ成功のいちばん重要なポイントだと思います。
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