ひと仕事、終えた感

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息子が結婚して、新しく所帯を持つことになった。
これで、いわゆる紙っぺらの本籍から子供たちが皆外れた。
私と、妻と、ふたりだけの籍が残されたことになる。
まぁ、30年前と同じ状態になっただけなのだが、
なんだか、不思議な感じがするのである。
子供が誕生して、名前をあれこれ考えて、
役所に出生届を出して、それからずっと、
ひっついてきた名前がただ外れるだけの話。
親子の縁は切ってはいないから、
まだ親子ではあり続けるのではあろう。
それでも、紙っぺらの中に子供たちはいない。
30年前と同じ。だが30年前と違う。
ずいぶんと遠くまで、歩いてきたのだ。
ちょっと、ふりかえってみると、
それは、かなり危うい道であったように見える。
前を向いていたときには、まっすぐ見えていたのに、
ふりかえると、ぐにゃぐにゃのように見える。
くらくらと立ちくらみ、めまいすらも覚えてしまう。
おや、まだふりかえるには早すぎるか…。
そう心得た、夕暮れ。見上げれば、寒々しく満月。
紅葉に早々と雪が降り積もる、信州の秋。

コメント

  1. エラン より:

    ・・・そうですね。元に戻りましたね。
    兎にも角にも、この長い間ご苦労さまでした!そしてよく、頑張りました!
    こんな一言ではとても済まない、色んなことが本当にありましたね・・。

    その薄っぺらい紙から息子が抜けたこの11月は・・ふと、気づきました。
    私たちが31年前の11月23日に、紅葉残る青梅大橋で事故った事を思い出します。
    あれから、真っしぐらに此処まで、365日の30掛けを駆けてきましたね。
    親の責任は、これでもう立派に果たしたと思います。本当に。

    これからは、我らの野望(笑)を、大いに実らしましょうぞ。
    身も気も軽くなったのですから、好きなようにやりましょうぞ。
    … 変なコメント、ごめんなさい(^∇^)

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