近くて遠い、ブロガーとコピーライターの距離

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先日、ある企業に頼まれて
ブログ勉強会の講師をやった。
聴講者は20名くらい。
さまざまな企業の人事部の方々。
人材採用のためのひとつの手段として
ブログを使い始めているとのこと。
でも書き続けるのは、なかなか難しいようだ。

そこで、僕の講演タイトルは、

「ブログを書くための5つのポイント」

コピーライターの視点から、
ブログを書き続けるための
ちょっとしたコツを話した。
パワーポイントを使って、
それぞれのポイントを話すとき、
最初に見せたシートのタイトルは以下のとおり。

★ポイント1
「ブログを書くのは誰のため?」

★ポイント2
「ブログのネタはどこに?」

★ポイント3
「ちょっとした“へえ~”を」

★ポイント4
「WhyではなくWhatで問う」

★ポイント5
「書くことを習慣にする」

僕に与えられた講演の持ち時間は30分だ。
ひとつのポイント説明に5分間ずつかけて、
残りをまとめの時間にしよう。
しかし…
実際の時間配分では、最後の説明時間が足りなくなり
けっきょく最後のポイント説明は駆け足になってしまった。
いつもながら、本番は難しい(汗)。

講演の内容を要約すると…

★★★★★★★★★★

企業ブログであっても、
書く本人の名前を出しましょう。
会社のためという気負いを捨てて、
自分の文章能力のスキルアップのため、
という動機付けのほうが長続きします。
ネタは、日ごろからのメモが大切。
「おもしろい」と思う事柄をメモしましょう。
メモを記事にするためには、
なんらかの「発見」を盛り込みましょう。
発見を探すためには、問いかけが大切。
なぜ、という問いは過去へ向かうが、
なにを、という問いは未来へ向かう。
Whatの問いを立てて、ポジティブな文脈をつくりましょう。
そして書くスケジュールを日常業務の中に組み込みましょう。

★★★★★★★★★★

聴講者の中には残念ながらコピーライター志望者はいない。
あくまでも人事部の採用担当者のブログ日記。
でも、会社の業務としてブログを書くことで、
きっと、文章を書く能力は磨かれるはずだ。
すでに魅力的な文章を書ける方もいるのだが、
タイトルの書き方だけが、共通して、まだまだ弱い。

ブログ数がこれだけ増えてくると、
文章のうまい人がどんどん増えてくる。
そしてその中にはタイトルを意識して
書く方もどんどん増えてくるだろう。
ブログが隆盛して、そのブロガーたちは、
素人でも高度な文章スキルが身につき、
プロとアマの境界線があいまいになる時代。

これからのコピーライターは、
文章力を前提としながら
今まで以上にマーケッターとしての視点や
アドバイス、コンサルタント能力が
ますます重視されるようになるだろう。

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