イベントが終わって、たまっていた仕事を整理して、お盆だというのに、仕事モードですが、それでも通常のように電話に追われることもなく、ゆるゆるたらたらとパソコンに向かっています。仕事からの逃避もゆるゆると、よく読むブログから、さらにそこからリンクを辿っていったり、特に、広告関係のブログを見ていると、けっこう面白いものが多いですね。
広告制作を職業にしている人は、やっぱり、広告が好きなんだな。表現することが好きなんだな。
好きなことを商売にしているのは、ひとから羨ましがられることなんだけど、ほかの仕事よりだんぜん残業が多くって、徹夜なんてこともあったりして、時間的には、羨ましがられない仕事ですね。それでも「好きな」仕事だから、若い頃は、残業も徹夜も、ちっとも苦にならず、自分のベストを尽くしたものです。広告会社に所属していれば「好き」ということが雇用側にとって、時間外労働の免罪符になっていたりするのですね。双方が了解の上での共犯関係です。
僕のお気に入りの広告業界ブログのひとつ。
>ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
この17日付けの記事で以下のような文章に僕は大きく頷きました。
時代は変わっても、広告なんて、かつて絵描きになりたかった人や、もの書きになりかたかった人たちの能力を利用してつくるものであるのには変わりがなく、やっぱり普遍的なクオリティってのはあります。
広告が好きな人と、表現が好きな人。僕がコピーライターとしてのキャリアを始めた東京では、この2タイプの人種がいて、特に前者の広告オタクとでも言うような人が六本木や赤坂界隈には多かったように思います。僕の周りには後者が多く、コピーライターの先輩は脚本家崩れだし、画家崩れのデザイナーとか、どこか負い目のある伏し目がちな視線で広告を語るのでありました。
どちらのタイプがいい広告をつくるのか、一概には言えませんが、ただ広告を参考にしていてはその広告を超えるのは難しいのではないでしょうか。いろいろな視点、特に人間に対する視点をしっかり根底に持った上での表現は、たかが広告ではあっても、普遍性を持ちうるのだと思います。
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