地域のチカラが落ちている

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私という個人は、太陽系第三惑星地球・国際連合加盟・日本国・信越地区・長野県・北信地区・長野市・芋井・上ヶ屋・麓原の住民である。地域という切り口で見ただけでも、これだけの関わりがある。地域を越えた仕事関係、血縁関係、学校関係、趣味関係など、さらにさまざまな関わりの網の中で、私たちは暮らしている。
現代は、むかしほど地域の関係が重要視されなくなってきたのは、やはり農業の衰退が大きいだろう。むかしは、農村において祭りや行事が開催され、さまざまな寄り合いも、共同作業もムラが基本であった。つまり現代に置き換えると、仕事関係、血縁関係が一体となり、すべてが地域関係に集約されていたのだ。地域のチカラは絶大であったはずだ。
現代は、人の流動化が進み、都市部という巨大な人民集積地帯ができる一方で、農村部の過疎化が進み、限界集落などというムラの死亡宣告に近いものまで言語化されてしまう始末だ。
私の暮らす地域は、戦後に約10世帯ほどが開拓民として入り、山を切り開いて畑を開墾した土地である。歴史も戦後からのものだから、たかが知れているが、やや俯瞰すると伝統を残す地域の端っこに位置づけられている。そして近年は、ほかの地域からの移住者が増加していまや300世帯ほどになり、戦後の開拓者はもはや少数派である。土地としては、高原地帯であり、中山間地と呼ばれているが、人口は着実に増えている。
そういう地域における自治会のありかたは、どうあるべきか。いざというとき、どれだけ助け合えるかが地域のチカラだと思うのだが、日ごろからの関係が疎遠になってしまえば、いざというときのチカラは出てこないだろう。
都市部では顕著だと思うが、このような地方都市においても地域のチカラが落ちているのは実感される。何も大上段に改革の手法を考えているわけではなくて…、何か、ちょっとしたことがあれば、ちょっと変わるのではないか。いいアイデアはないものか、と思うのではあります。

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