忍者に憧れた日々

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 昭和40年代、僕は、漫画家を志していた。小学一年生から五年生まで、その夢はかわらず続いていたから、飽き性の僕としてはたいしたものだ。当然、漫画を読むのが大好きだった。月刊誌では、少年、冒険王、ぼくら。週刊誌は、少年マガジン、少年キング、少年サンデーなどがあり、少年ジャンプが創刊された頃は、すごく嬉しかった覚えがある。自分が少年なのに「少年に夢をあたえる仕事がすばらしい」と本気で思っていた。

 で、当時の漫画雑誌では、巻頭に忍者特集がよく組まれていた。漫画では、伊賀、甲賀、風魔などの流派が活躍していたが、この特集では、戸隠流がクローズアップされることが多かった。それは、実在の、いま生きている忍者が戸隠にいたからだ。たしか…「初見」という苗字の方。この忍者は、さまざまな道具を使って、その忍術を写真で披露してくれた。わくわくしながら、この華麗なる技の連続写真に僕は見入ったのだ。
 超人的なこと、たとえば江戸と大阪を3日間で移動するとか。分身の術を使うとか。そういう、いわゆる人間技とは思えない事柄も、戸隠の忍者は、旅行の際の歩く技術や、変装する技術という、現実的なテクニックとして紹介していたように記憶する。
 忍者は、だから、非現実的なスーパーマンではなく、僕たちが修行すれば手が届く、そんな身近なイメージのヒーローだった。
 いまでも、「忍者」という言葉を耳にすると、ちょっと胸がキュンと高鳴る。
 戸隠のちびっ子忍者村のHPを制作できたのは、そんな小さい頃からの夢の一粒に出会えたようで、実に楽しかった。

★懐かしい映像があったので「引用」します

少年忍者風のフジ丸 イントロ映像

————–You TUBEより

コメント

  1. maple1p より:

    色付きの風のフジ丸!
    このころカラーテレビって存在してました?
    もしかして白黒だったのは我が家だけ?

  2. KIKU より:

    そういえば、我が家もモノクロでした。
    狼少年ケンもモノクロしか見たことがない…。
    カラーテレビが登場してきたのは、
    中学生くらいからだったと思う。
    世の中の流れはさておき(笑)。

    追記:YOU TUBEからの映像、
    懐かしいのですが、とりあえず、削除しました。

    追記の追記:
    映像を「引用」として復活させました
    YouTubeで消滅する可能性もあります

  3. まっぷ山 より:

    忍者!いいですね。
    女だてらに、私も憧れていました。
    ”忍者はっとりくん”なんて、懐かしい。
    (‘~*)
    今でも、ちょっとオテン婆さんな私ですが…
    気楽な忍者同好会でもあったら…覆面をして
    黒子のように駆け巡りたい気分です。

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