お茶のみ政論

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たまには、お茶でも飲みながら雑談でも、どうよ。え、いつも雑談ばかりだって? そいつは失礼しました。めずらしく政治の話でもどうかな、と思って。
いまどきの政治家、日本国をどこに向けて、舵をとろうとしているのか。その行き先がまったくわからない。永田町界隈、狭い範囲だけで、ものごとが動いていて、小さい器の人物ばかりに見えるんですよ。彼らには、もう、失望を通り越して、あきれるしかない。下手な漫才を見せつけられている感じ。政治家って、天下国家を論じる人たちじゃなかったのかい。「右を向いても左を見ても  ばかと阿呆の からみあい どこに男の夢がある」と鶴田浩二の歌の一節が浮かぶのであります(ふ、ふるい!)。
思えば、小泉くんは、やったことの是非はおいといて、政治家として見る限りは、とても明快でした。自分の言葉をもって、それで国民に語ろうとしていた。自分の言葉を持っているかどうか。それが魅力的であるかどうか。政治の理念は、もちろん大切だけれど、それ以上にこの言葉によるイメージ戦略がとっても重要で、それを彼は直観でわかっていたんだね。
無党派層という、ノンポリ(ノンポリシーの略)が選挙の趨勢を大きく左右する時代。政治には関心がないけど、政治家のイメージには関心ある人たちが一票を投じる。内閣支持率なんて、マスコミがこぞって発表するけど、減点ポイントをおもしろがるだけの浅ましい内容だよね。本来なら、政策のプラスポイントについて民意を問うべきなのに、つくづくゴシップ好きな国民ではある。
最近の政治家が小振りになった原因は、そんな政治家しか選べないように国民が変わったからでしょう。政治は国民の写し鏡。違う国なら、もう、とっくに革命が起きていたかもしれない。国民性というとそれで結論になってしまうけど、自分に骨がないのに政治家に気骨を求めてしまう性分もあって、まぁ、それでも、ぎりぎりのところで、いつか国民は静かに立ち上がるのだ、きっと。その、いつかが、いつになるかは、わからんけどね。
僕は、広告屋として、政治をめぐる国民の意識動向に興味がある。時代の心理的な流れを読み取ることに興味があるんだ。大がかりなマーケッティング分析の実践ができるわけで、今年は、そういう意味で、おもしろくなりそうだね。

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