天狗の夢を見た。青いカラスのような天狗だ。
カラス天狗といえば、その名のとおり、黒い天狗。
なぜ、この天狗は青いのだろう、と夢の中で不審に思ってる。
夢のすじがきは、もわもわとしていて、もう思い出せないが、
なぜ、天狗が青いのだろうか、という疑問だけが強く心に残った。
先日、忍者の頭領に会って雑談したときのことだ。
頭領は、高尾山に出かけ、ある掛け軸を手に入れてきた。
それを自慢げに見せてくれたのだが、その絵を見て愕然とした。
そこには、しっかりと青い天狗が描かれているではないか。
それは、高尾山に縁のある飯綱大権現、飯綱天狗の姿だと言う。
夢に出てきた天狗は、何を語ろうとしていたのだろう。
長い間、この地場を治めてきた天狗たちは、
青いくちばしをひろげ、いま、何かを語ろうとしている。
だが、まだいくつかの暗号が見つかっていない。
耳をすませ、神経を研ぎすませ、解読せよ。
もう、残された時間は少ないのだ。
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