効 率 【rough story 35】

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いかにして時間を短縮し、経費を少なく、仕事を仕上げられるか。
ビジネスの現場においては、「効率」こそ最優先の正義である。
できるビジネスパーソンは、仕事の効率を最大限に高められる。
だから、報酬もそれに比例して高低があって当然である。
成果報酬、契約社員の人材採用は、頗る合理的に思われる。
嫌な表現だが、勝ち組、負け組は、コインの裏表。
あらゆる企業は、この競争社会を生き残るために、
効率の旗を大きく掲げ、走り続けてきた。

走り続けた結果、僕らは、幸せを増やすことができただろうか。
戦後の高度成長から、どこかで、その道がぐにゃりと曲がった。
いつからか競争相手が、欧米から隣国、自国に変わり、
めざす効率の矛先が、構造からシステム、人間に変わっていった。

おそらくターニングポイントは、効率のものさしを、
人間の評価に当てはめようとしたときではないか。
どこの、だれが、そんな人知らずな馬鹿なことを始めたんだろう。
好きになったり、嫌いになったり、あれをしたり、これをしたり、
人間は「効率」なんかぶっ飛ぶ、とっても革命的な生き物だ。
効率の反対語は、非効率ではなく、自由もしくは誠実。

コメント

  1. カメ仙人 より:

    ホントにその通りだね。
    効率を日本全体で考えたいね。個人に被せるのは、前の戦争とかわらない。

  2. KIKU より:

    効率の問題は、奥が深くって、どんどん深めていきたいですね。ここでは、ほんの切り口だけです。今度、また話しましょう。

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