正解はひとつです。でも、解き方は、ひとつではありません。
よくできた算数の先生は、そう生徒たちに教えてくれる。
だから、その先生と出会ってから、算数が好きになった。
どのように感じたか、どう考えたか、それがあなたの答え。
よくできた国語の先生は、正解なんてない、と教えてくれる。
だから、その先生と出会ってから、国語が好きになった。
もっと楽しもうよ。たまに間違えたって構わないさ。
よくできた人生の先輩は、いまがいちばんいいと言う。
過去に正しかった答えが、これからも正しいわけではない。
過去に間違っていた答えが、これからも間違っているとは限らない。
きっと、その先輩はあの敗戦から多くの教訓を得たのだろう。
だから、人生の正解はひとつとは限らない。
でも、世の中は、なぜか、ひとつの正解を求めて動こうとする。
残念なことに、そう動いてることにさえ、その最中は気づいていない。
知らぬ間に手にした正解は、その人に偽りの満足をもたらすだろう。
だから、正解なんて、いらない。
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