月のひかり 【rough story 1】 ラフ・ストーリー X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2011.05.222014.04.23 スポンサーリンク 「わたし、満月は嫌い」 学生運動に関わっていたガールフレンドが、 夜空を見上げながら、ポツリとそうつぶやいた。 「他の星を見えなくするから…」 たしかに肉眼で見えなくても、そこには無数の星がある。 何万光年も旅をしてきた光が、目的地に着く寸前、 大きな惑星の反射によってかき消される。 当時、学生運動は終焉の時期。 僕は、顔を上げて、月の行方を探した。
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