ます寿しを、久しぶりに食しました。たいへんおいしゅうございました。富山の名産品として日本中に知られているものです。富山には現在、約40余りのます寿しメーカーがあるそうで、それぞれに味を競い合ってるからこそ、伝統を今に伝え、名産品としての地位をゆるぎないものにしているのでしょう。海の魚が豊富に捕れる土地柄なのに何故川の魚なのか。ふと、小さな疑問が頭をかすめました。それは、旅人への便宜、はからいによるものかも知れません。名産品を認定するのは、地の人間ではなく、よそからの評価であるわけで、海の魚がうまいのは当たり前、旅人への思いが勝る鱒の寿司こそ、絶賛に値するものがあったのでございましょう。
長野では、おやきがその地位にあるのかもしれません。昔ながらの伝統の家庭の味。そこにノスタルジックな思い入れを感じる信州人が多いようです。それゆえ、旅人やよそものの味覚への配慮に欠けていたりはしないでしょうか。おやきが名産品として、よりメジャーな地位へ昇るためには、そうした視点からの見直しが必要な気がいたします。
鱒の寿司を食しながら、そんなことをつらつらと、、、
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