本ブログの検索キーワードは、最近なぜかずっと「百草丸 うつ」が第一位を独走している。
2021年に入っても勢いが止まらずその関連エントリーも軒並み上位をキープしている。
記事数が700エントリーを超えているから、いつ、どんな記事が人気を集めるかわからない。
かつては趣味で書いた他愛もない記事で「カホン 作り方」というワードがしばらく一位をキープした。
そのあと、意図的にキーワードを選んで実験的にやったことも何度かあるけれど、まぁ、検索一位を意識的にとるのは大変難しい。
「百草丸 うつ」はとてもニッチなキーワードで、検索上位ランキングを意識したものではなく、こんなに人気が持続するとは思っていなかった。お次は「百草丸 正露丸」。
ここのような個人ブログでも、日本のどこか、知らない誰かが検索して読んでくれている。
検索する人の気持ちを考えるとその期待に少しでも応えたい、良質の記事にしたいと思うのである。
●ここ数年間、毎月いちばん多くアクセスされるページ……うつ病に百草丸は効くのか
実際のところ、どうなの?
そこで…せっかく訪れてくれた訪問者さんに対して、どんな情報が提供できるだろうか。つらつら考えてみた。百草丸がうつに効きそうだということを知った人たちが次に知りたい情報は、何か。…実際のところ、どれだけ効果があるのか、その実力を知りたいのではなかろうか。というか、ぼく自身がそういう情報を知りたいと思った。同じように考えている人がきっといるだろう。
情報の提供方法としては、「自分自身が実際にその商品を試して感想を書く」という、いわゆるレビュー体験情報がいちばん良質とされている。
自分は長野県に移住してから初めて百草丸の存在を知って、それ以来、百草丸は我が家の定番。家庭の常備薬として欠かしたことがない。食べすぎ、飲みすぎ、お腹がもたれるといった胃腸の変調時には必ず服用するようにしている。和漢生薬なので朝昼晩と安心して飲める。だいたい一日飲めば、不調は改善されている。
胃腸薬として大変お世話になっているけれど、自分にも気分が乗らないプチうつ気味のときはあるが、そのときに服用するかというと、そうでもない。プチうつの期間が短く、割と素早く気分の切り替えができる脳天気な性格だから、百草丸にまでは手が伸びないのだ。というわけで継続的な服用体験を持ち合わせておらず、百草丸がうつに効果があるらしいという情報を仕入れても、それを自分の体験で実証することができない。
情報の提供方法としては、もうひとつ、インターネットならではの「まとめ記事」がある。まとめ記事は、WEBサイト上のあちこちから検索して共通コンセプトのネタを引っ張ってくる。誰でも時間さえあればできるのだが、その時間と手間が惜しいという方も数多くいるわけで、まとめ記事にも存在価値がある。
というわけで、百草丸を飲んでうつ症状が改善されたという記事を探してみた。うつ気味の人が百草丸を服用したら、ほんとうに、その症状は緩和されるのだろうか。百草丸はそもそも胃腸薬で、うつの薬ではないということを念頭におきつつ、それでも、この情報が多少なりとも、ストレス社会で、鬱(うつ)に悩んでいる人たちへの、いい情報になればと願っている。
百草丸とうつ 口コミ
★@COSMEというポータルサイトのなかで御岳百草丸の口コミ
→気力が復活してストレス疲れにも効いている…
→個人の感覚ですが、メンタルからくる胃の不快感を和らげる効果もある…
→効能は胃腸の薬とのことですが、うつやストレスにとても効く…
と、胃腸薬以外の効果について述べているコメントが多い。
★楽天の口コミでは、胃腸薬、常備薬としてのコメントがメイン
なかには下記のようなコメントもあり。
→気分は軽いし、動くときの億劫さが軽減され…
★Twitterの検索窓で、「百草丸 うつ」で検索
体験談がいくつもヒットするだろう。
というか、もとはといえば、ツイッターから「百草丸とうつ」は拡散した。おおもとのつぶやきがどれなのかは、いまとなっては、わからん。百草丸という身近な胃腸薬がひょっとして…という期待。その意外性と喜びがどんどん拡大していったのは確かだろう。
そのなかで実際に試してみる人が次々に現れ
へえ、そうなのか、効果がありそう…ということになり、さらにここ数年、心の問題についての科学的な研究がどんどん進んでいたり、またリローラといううつやダイエット対象の海外サプリと成分が似ているという情報が流れたり、百草丸とうつが関連づけられるようになる。それらはすべて、メーカーからのオフィシャルな発表ではなく、正式な効用ではないので、その辺は、情報の取り扱い注意ではあるけれど…。
プチうつに効くのは、人の言葉かも知れない
ほんとうに重度のうつ症状に対しては、百草丸は、きっとまったく刃が立たないんだろう。あくまでも軽い気分障害、プチうつの改善に効果があるらしいということだと思う。ある人に聞いたところによれば、いま、すごくうつの薬が進化しているらしい。副作用の問題とかあるけれど、その人にピタリとハマると劇的に症状が改善されるそうだ。
自分は、いわゆる「うつ」病と診断されたわけではないが、若い頃から、軽い躁鬱体質であることは自覚している。自分の才能のなさに落ち込むプチうつ気味のときと、万能感に満たされてイケイケ気味のときが交互にあらわれた。年齢とともに、厄介なそれは収束してきてはいるのだが、友人や知人でそのような気質の人間が多い。類友というやつだ。
この歳までやりすごしてきたのだけれど、それでも、すごく勇気づけられる言葉を見つけた。
「うつは大人のたしなみですよ」By リリー・フランキー。
うむ。そうだよな、今のまともじゃない世の中で、ストレスを感じず、うつにならずにのうのうと生きているほうが無神経で、よっぽど頭がどうかしている、とも思う。
この名言の出どころはどうやら、吉田豪さんの『サブカル·スーパースター鬱伝』。
以下にアマゾンのリンクを貼っておく。ようはサブカル男子は40歳を過ぎると鬱になる奴が多いという論である。うすうす、そうじゃないかとは睨んではいたけれど、やっぱりなと確信させてくれる。プチうつは、もっといえば、個性のひとつ。いいじゃないか。うつなら、うつとさらりと言おう。偏見なんか、ぶっとばせ。個性を殺すような社会には、なってほしくないな。
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