ウイルスは、メールから入ってくることが多い。でも最近は、光ファイバーやADSLの普及にともなって常時接続が当たり前になっており、いわゆるハッカーが、あなたのPCにも入ってくる可能性が高くなった。あなたのPCにアクセスして、置き土産にウイルスということもありうるわけだ。それどころか、PCのデータを盗み出したり、データの破壊、侵入したPCを踏み台にして他のPCやサーバーへ不正アクセスを試みるなど、一度、ターゲットにされてハッカーに侵入されたら、やりたい放題にされてしまう。
市販のウイルス対策ソフトでは、このハッカー対策はファイヤーウオールという機能でしっかりとなされているが、ここでは、無料の不正アクセス防御ソフトを紹介しよう。
個人向け無料ファイアウォールソフトZoneAlarm
とりあえずこちら、ZoneAlarmの公式日本ページへ行き、左のメニューから、「ホーム&ホームオフィス」をクリック、さらに左メニューの「 ZoneAlarm」をクリック、そうすると「無料ダウンロード」の指示が出ているので、そこからダウンロードして、インストールするだけ。ネットワークとプログラムを守る基礎的なファイアウォールがこれで可能になる。
ただし、家の中で数台のパソコンをLANで結んでいる場合は、トラストゾーンの設定が必要になる。Local IP アドレスを指定してあげなければ、ほかのPCやプリンタとデータをやりとりすることはできない。「そんなの難しい!」と思ったら、チュートリアルを見れば、だいたいはわかるはず。Local IPアドレスの意味がわからないという方は、あきらめて市販ソフトを買いましょう。
Check Point の ZoneAlarm 製品 – 受賞実績を持つアンチウィルス、ファイアウォール、アンチスパイウェア、アイデンティティ保護など、パソコンの保護に欠かせない機能を満載
基本的なファイアウォールはおまかせ。無料で手に入るのがうれしい。
スパイウエアをご存知か?
次にスパイウエア対策である。と言っても聞きなれない人もいるかもしれない。
スパイウエアとは、その名のとおり、あなたのPCに侵入してデータを見張るスパイのようなソフトのこと。ホームページを閲覧しているだけで侵入するクッキー型のスパイウェアや、ホームページ閲覧に必要なプラグインと思わせてダウンロードさせるスパイウェアがある。
知らぬ間に入ってくるのが気持ち悪い。こいつらは、インターネットのブラウザ履歴やクッキーから、どんなサイトに行きどんな趣向を好むのか調査し、知らぬ間にネットの特定の場所にその情報を送る。一部の市販ソフトにも、このような動きをするものもあり、マーケティング情報として利用される。身元のわかっているスパイウエアなら、まだ、いい。
悪質なスパイウエアになると、ネット銀行やオンラインゲームのパスワードを盗んだり、ウィルスに感染していると警告を発して、うその対策ソフトの購入ページを表示したり(ここは、もちろん違いますよ)、架空請求画面を表示したり、ポップアップの広告やサイトを勝手に表示したり、ブラウザのスタートページを勝手に書き換えたり。
というわけで、最近の市販ウイルス対策ソフトは、スパイ撲滅ソフトが必ず入っている。
必須のソフトなので、これも無料のソフトを紹介しよう。
無料スパイウェア対策ソフト「SpyBot」
まずは、こちらSpybotへ。右側のメニューから「Spybot – Search & Destroy」をクリック。ダウンロードしたファイルをインストールする際に、言語を「Japanese」にすれば、日本語のソフトになる。
説明のしようがないほど簡単なソフトではあるが、一度インストールしたあとに、ソフトを立ち上げて、上の操作メニューから「ナビゲーション」>「各種設定」>「基本設定」を選び、「オートメーション」「プログラム起動時に全ての問題箇所を修正」にチェックをいれ、PCが立ち上がったときに、自動的にスパイウエアを駆除できる設定にしておくと便利だ。
Home – The home of Spybot-S&D!
英語が苦手な僕でもインストールできましたから。スパイを退治しましょう。
以上で、無料セキュリティ対策はおしまい。
まだまだ、ほかにも無料のソフトがある。でも、ほとんどが海外製。英語に自信がある人は、がんがん使って試してほしい。30日間の試用とか、いうソフトは、買うことを前提にした場合だけ、インストールしたほうがいい。けっこう、レジストレーションに残ったりしますからね。
いま、僕のPCたちは、市販ウイルス対策ソフトを2本、個人ユースでは上記のソフトを入れて使っている。無料とは言っても、がんがんにアップデートして最新の対策がなされており、問題は、まだ発生していないから、大丈夫だと思う。でも、あくまでも、自己責任でお願いしますね。
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