イギリスの最新広告費事情

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今朝、FMラジオを聞いていたら、イギリスのインターネット広告費がテレビの広告費を抜いたというニュースが流れていた。ちょっと唐突な感じではあったけど、へぇ、と思って、さっそくネットで検索してみた。キーワードは、イギリス 広告費 ネット。いちばん上にヒットしたのが、ネタフル。さすがに、このサイトは強いな。

イギリスでインターネット広告費がテレビ広告費を抜く

もとの情報ソースは共同通信社であるようだ。イギリスの民放は、たしか2つくらいしかなくって、日本との事情はかなり異なるから、すぐに日本も続くのではないかと慌てる必要はない。「先進国で初めて」という表現は、何か、その辺を煽っているようで、いい気分ではない。

日本もこの不況下にあって、すべてのメディアで苦戦を強いられており、それでも唯一、ネット広告が健闘していることは以前のエントリーにも書いた。

広告費という軸でとらえると、どうも、従来メディアは分が悪い。しかし、コンテンツという軸で考えると、新聞社や放送局が支えてきた取材企画編集のノウハウを、GoogleやYahooは持っていない。ネット系企業は、従来メディアから良質なコンテンツを拝借して、横流ししているだけに過ぎない。ネットだけになったら、我々は、裏がとれていないゴシップや憶測が飛び交う情報洪水の高波に呑み込まれてしまうだろう。

原則として、報道やエンターティンメント等のコンテンツを制作するには、優れた人材育成のシステムが必要なのだ。今まで従来メディアは、広告費に依存して、そのシステムを動かしてきた。主観的な情報ではなく、より客観的な情報をめざして、組織力を動員してきた。これは、インターネットが個人にこだわるのとまったく逆のベクトルだ。

これからは取材企画編集のノウハウが、もっと注目されていいように思う。そして、そこに相応の対価を認めるかどうかが、大げさに言えば、文化の国際的な差違になるのではなかろうか。

ううむ…テーマがあまりにも身近すぎて、しかも大きすぎて、まとまりのないエントリーになりましたね。明日は久しぶりに東京出張です。いってきます。

コメント

  1. 紅葉山 総衛門 より:

    そういえば「詳しくはネットで検索。」とネット検索のキーワードをメッセージするCMも増えてきていますね。
    地デジ化で番組もCMも完全にデジタルコンテンツの仲間入り、というわけで、ネットとマスの境界もしだいに融合していくって、感じでしょうか。

  2. KIKU より:

    >紅葉山さん
    マスメディアのCMは、ネットへの誘導以外に、まだまだ役割がたくさんあるはずなんですけどねぇ。けっこう課題がたまってきていて、広告業界はある意味でこれからますますおもしろくなりそうです。

  3. […] 10/1 ・イギリスの最新広告費事情 « IDEA Promotion Category: 旅と建築と景観ニュースTags: ニュース […]

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