明らかにWordPressを意識したMovableType4

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 ちょっと古いニュース、2007年7月18日、日本でユーザ数の多いMovableTypeが4にバージョンアップして出荷が開始された模様です。開発元のシックス・アパートからの発表によれば、いくつかの新機能を搭載しています。
 以下、シックス・アパート公式サイトのニュースリリースから抜粋。

Movable Type 4 日本語版の新機能

インターフェースの全面刷新
* より使いやすくなったインストーラー
* HTMLの知識がなくてもリッチな文章を作成できるWYSIWYGエディター
* 画像などファイルのアップロードや管理が簡単に行えるファイルマネージャー
* 入力中の記事の自動保存

CMSとして機能強化
* ブログ記事以外のHTMLページの作成
* 複数ブログをまとめたポータルページの構築
* 画像やファイルを含む、完全バックアップ
* ブログのクローン(コピー)機能

コミュニティ機能の搭載
* ユーザー管理機能の強化
* コメント投稿者へのアカウント発行も可能

 MT(MovableTypeの略)は、かなりこなれたサーバ用ブログ構築ソフトなので、周辺プラグインソフトの数も豊富。リッチエディタやバックアップ、ユーザ管理機能なんかは、今までだって、プラグインを入れることで実現できたように思います。僕はMTを少し操作しただけなので、間違っていたらごめんなさいですが、MT4の新機能と呼ばれているものは、だからこれらの機能が「標準装備」になったことがポイントと理解しています。

 で、WP(WordPress)と比較すると、すでにWPでは標準装備の機能が多いように思います。リッチエディタ、ファイルマネージャー、記事の自動保存、HTMLページの作成、コメント投稿者の管理制限などユーザ管理機能もWPでは標準装備。特に、ページ作成機能は、僕がWPを選んだ大きな決め手のひとつでした。企業サイトを構築する際にも、簡易CMSとして使えて、とっても便利な機能です。それをライバルMTが4で標準装備してきたのですね。

 全般的にMT4では、WPで評判の高い機能を追従してきたイメージです。新機能の中で、WPよりも強力なのは、以下の3点でしょうか。

* 複数ブログをまとめたポータルページの構築
* 画像やファイルを含む、完全バックアップ
* ブログのクローン(コピー)機能

 複数ブログを構築するのがWPはちょっと苦手です。不可能ではないですが、単独のWPをいくつもインストールすることになります。複数ブログが得意なのはNucleusというブログ構築ソフトですが、MT4も機能強化でこの分野に参戦してきたようです。つまりブログのポータルサイトができるということですね、おそらく。
 バックアップ機能は、WPではプラグインがDB上のデータをバックアップしてくれますが、画像も含めての完全バックアップはできません。画像は画像でFTPでダウンロードしなければなりません。
 ブログのクローン機能も、複数ブログとの兼ね合いで装備したものと思います。Nucleusが同じような機能を持っています。

 ううむ。MT4は、なかなか戦略的なバージョンアップです。

 しかし、それでも、僕はMT4は導入できません。なぜなら、法人および個人事業主の場合、有料になってしまうからです。個人で使う分には無償。この制限がある限り、WPからMTへの浮気はできません。

 そう思っていたら、気になる記事が見つかりました。

Movable Type が WordPress に負けた本当の理由

 WPがMTのシェアを米国において破ったのは、やはり、ライセンスに敏感な国民性によるものでしょう。そもそも無償だったものを途中から有償にするのは、それまでのコミュニティに対して、申し開きが立ちにくいことですよね。
 さらにここで言及されているMTがオープンソース化するのって、これが事実であれば驚きです。というか、なんか、なんで、いまさら感もあります。
 シックスアパートからの発表↓
 Movable Type 4 の開発と、ベータテスト、オープンソースについて 

 ようするに、まだオープンソース版は発表になっていないのですね。オープンソース版が発表されたら、僕のサーバにもインストールして、WPとの比較が堂々とできるようになります。それまで、WP VS MTインプレッションは、おあずけです。

コメント

  1. カッコいい!興味をそそりますね(^m^

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