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上を向いて 夜の星を 見上げて 歩こう

2014/04/23
 
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 アメリカのヒットチャートでレコード売上げナンバーワンを記録した、日本で唯一のアーティスト。それが、坂本九だ。彼が歌った「上を向いて歩こう」は、英語圏では「スキヤキ」というタイトルがつけられ、世界中でレコードが爆発的に売れた。
 
 昨夜、NHKのBS2を見ていたら、その坂本九の2時間に及ぶ特集番組が組まれていた。懐かしさと感動のあまり、不覚にも、何度か、涙腺が緩んでしまった。

 九ちゃんは、昭和16年生まれ。「上を向いて歩こう」は、昭和36年(1961)に発売され、日本でもヒットしたが、アメリカでの評価が高くミリオンセラーとなった。このほか海外約70ヵ国で発売され、総売り上げは1300万枚を超えるといわれる。

 昭和32年生まれの僕は、小学生低学年の頃、近所のお兄ちゃんと銭湯に出かけた帰りの道すがら、夜空を見上げながら、そのお兄ちゃんが歌って聞かせてくれたのが印象に残っている。いい鼻歌だった。お兄ちゃんには、何かつらいことがあって、それを振り切るように口ずさんでいた。

 音楽は国境を越える。

 ポップスでは、ビートルズに代表されるように言語の違い、人種の違いをまたいで、まさにグローバル・スタンダード(笑)を確立した例がいくつもある。スタンダードとなる楽曲の条件は、シンプルであること、覚えやすいこと。歌詞の意味がわからなくても、心の琴線にふれる歌に出会うと、人は民族の違いを越えて感動を共有できる。なぜ、だろう。

 作詞、永六輔。作曲、中村八大。歌、坂本九。この「上を向いて歩こう」トリオで、昭和のもうとつの名曲「見上げてごらん夜の星を」も生まれた。永六輔の歌詞がまた素晴らしい。日本人に生まれて、この歌詞に感動できることに感謝。そして、九ちゃんの笑顔あふれる歌いっぷりは、いま、あらためて映像で見てみると、すごい新鮮で、なんだか涙がでちまうほどのピュアな心情が伝わってくるのであった。

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 近頃、昭和30年代が映画の舞台としても脚光を浴びるようになってきた。その時代、みんなの心がひとつになれたような気がする。戦後の高度成長は、やがてアメリカ文化の模倣から価値観の多様化とか個人主義とか、「個性」という名のもとに日本人は、ものすごく多くの何かを忘れ去ってきたような気がする。

 その「何か」とは、何か?

 「スキヤキ」は、日本語で歌われて、全世界でヒットした。海外進出をするため、という理由で英語の歌詞を無理に使わなかった。この出来事は、現代の我々に何を意味するのか。
 日本が国際社会で、きちんとしたポジショニングを得るためには、だから、もっと違う本質的なアプローチが必要なのではないか、と。その「何か」にヒントがあるように思ったりするけれど、これって、問題がかなり大きすぎるよね。
 まっ、結論なんか出せないんで、つれづれに、考えることにいたしましょう。

 最後に、「上を向いて歩こう」が時を越えて、平成のいまも健在である証拠をひとつ。
 Wiki「上を向いて歩こう」より下記引用。

2005年6月から「上を向いて歩こう」がイギリスの携帯ネットワーク会社スリー・モバイルのCMソングに起用され、問い合わせが殺到。同年8月29日にイギリスで坂本九のアルバム「メモリアル・ベスト」が発売された。9月には「上を向いて歩こう」をシングル発売。

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Comment

  1. 上を向いて 夜の星を 見上げて 歩こう…

     アメリカのヒットチャートでレコード売上げナンバーワンを記録した、日本で唯一のアーティスト。それが、坂本九だ。彼が歌った「上を向いて歩こう」は、英語圏では「スキヤキ」と (more…)

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