骨折の後遺症から解放

雑記帖
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まったくの私事であるけれど…この15年間、僕は立っている時間が長いと、左脚のふくらはぎから足首にかけて腫れる、という症状に悩まされてきた。

右脚と比べて、左脚のふくらはぎが1.5倍以上の太さになってパンパンになる。

原因は15年以上前の足首骨折。骨折そのものは3か月くらいで完治したのだが、それ以来、左脚の腫れが後遺症として残り、脚に負担をかけると酷い痛みを伴う症状が出るため、沢を上る渓流釣りやキツイ登山などヘビーな運動は避けるようになってしまった。

パソコンに向かってデスクワークをしている分には、足に負担がかからないので、それほど腫れることはない。

しかし、イベントの仕事で一日中立ちっぱなしとか、工場の取材で半日くらい立ちっぱなしとか、観光地の取材とかで歩きっぱなしとか、そういう場合には決まって、ふくらはぎが大げさに腫れてしまう。痛いとは口に出さないが、夕方になると、多少、左脚を引きずるような歩き方になった。

それでも一晩寝て、翌日の朝は、普通の太さになっている。この繰り返しだった。

骨折から3年経っても症状が治らないため、いくつかの病院で治療法を探った。MRIを撮ってくれた病院は、スポーツ選手も通院する有名な医師がいるのだが、それでも、腫れの原因はわからない。筋肉がつけば、そのうちに治るでしょう、という診断であった。

我慢できないほどの痛みではないし、この症状とずっと付き合っていくしかないのか、と諦めざるを得なかった。

ところが、この夏、立ち仕事が重なって、一晩寝ても、腫れが少ししか収まらず、しかも、かつてないほどの痛みに襲われた。

応急処置でもいいから、もう一回、お医者さんにチャレンジしてみよう。そう思い立って、地域の外科医院に出かけた。

そこでもやはり原因がわからずだったが、少しだけヒントをくれた。これは静脈になんらかの問題があるのかも知れないから、大きな病院の総合医を紹介しましょう、とのこと。

運よく3日後に予約がとれたので、地域中核病院の総合医の診察を受けてみた。

その医師は、穏やかに話を聞いてくれて、いろいろな可能性を示唆してくれた。

そして「やはり静脈に難があるのではないか」…でも「わからない」と言う。「原因が解明できずにすいません。ほかに高度な血液診断の方法もあるのですが、それでも期待通りに原因がわかるか、わからないのです。これ以上、余分なお金をかけるより、ふくらはぎ全体を覆う医療用サポーター(ストッキング)をしてしばらく様子を見てはどうでしょうか。静脈のポンプが弱いとすれば、圧迫すれば改善されることが期待できます」と。

これまでも足首のサポーターをしたことはあったのだが、余計にその上のふくらはぎが腫れてくびれができてしまい、逆効果だった。

それでも、僕は、信頼できる医者だな、と感じたから、すすめられた通りに医療用サポーター(ストッキング)を病院の売店で購入した。

こんな単純なことで治るのかな、と半信半疑だったけれど…なんということでしょう!

1日目から、効果を実感。立ち仕事が多い日でも、腫れが極端に減っているのだ。あの猛烈な痛みもなくなった。

それから1週間。僕の左脚のふくらはぎは、長い間、毛が生えていなかったのだが、うっすらと毛が生え始めているではないか。

いま、1か月が経過しようとしている。まだ完ぺきではないが、順調に回復しているという実感がある。

一年後には、登山にも挑戦できるのではないだろうか。そんな嬉しい期待がある。

まったくの私事ではあるけれど、僕はこのことをブログに書きたいと思った。

もし僕と同じような骨折の後遺症に悩まされている人がいるとしたら、その人にとっては朗報になるはずだから。

教訓。人生、あきらめてはいけない。

 

 

 

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