死を思え…か

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「息子に捨てられたんだ!」

泣き叫び、暴れる老人。
必死になって抑える職員。

そうじゃない、捨てたんじゃない。
息子さんは安心できる施設を探して探して、
ようやくここに入所がきまったんですよ。
息子さんはお父さんのことを心から愛してるんですよ。

認知症を患い、自宅での治療が難しくなり、
でも、どこの施設でもいいかというとそうでもなく…
信頼できる考え方と対応をしてくれる施設は人気があり…

核家族化なんて言葉が出てきた頃に、
だれが、こういう時代を想像できたであろうか。
団塊の世代が高齢となり、昔のベッドタウンがゴーストタウンとなり、
これから福祉施設が急増するけれども、
団塊世代がひと段落すれば、それらの施設がどうなるのか。

いまこの一瞬の生を充溢させるために、
メメントモリ=死を思えと諭された。
生き方を模索して、自分探しをして、
数多の人々が人生を歩んできた。
先のことを思い煩うのは凡夫の性であるけれど、
このような施設の現状を見ていると、
往生際悪く、やはり自分の死に方を考えてしまう。

認知症にはならない、要介護にはならない。
誰だって、そう考えている。けれど、
ならないなんて保証はどこにもない。
なったらそのとき考えればいいと開き直りたいが、
なったらそのとき考えられる状態でないこともありうる。

意識のあるときに、遺書を書くのも手だな。
そうすれば、長生きできるかもしれないな。

久しぶりのブログがとりとめもなく…失礼しました。

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