私のいい人、と言えば、深く関係した異性のことだ。
照れくさそうに、それは、言われることだろう。
あの人はいい人、と言えば、関係したくない異性のことだ、
爽やかな笑顔で、それは、言われることだろう。
いわゆる世間では、いい人のほうが、生きやすい。
いい人は、あまり羨望の対象にならない、嫉妬もされない。
当然ながら、敵だって、あまり、あらわれないだろう。
いい人は、みんなに安心を与える人なのだ。
でも、注意しなければいけない。
ちょっとでも、じぶんを主張しようものなら、
いい人のレッテルが無残にもはがされる。
いままでの調和を壊し、不安をあたえる存在になる。
出てくる杭に対して、羨望と嫉妬の渦が包み込む。
背中から斬りつける奴もいるかもしれない。
だから、ほんとうに、注意しなければいけない。
いい人で、あり続けようとすることを。
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