コピーライターには、どうすれば、なれるの?

コピー学校
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 このブログの読者から一通のメールをいただきました。それは一般性のある質問だったので、ぜひ、ブログでも取り上げたいということを告げたら、快諾をいただきました。

 で、その質問の内容ですが、コピーライターという職業についてのもの。

「書くこと・活字・読書が好きですが、日頃の勉強・情報収集が必要だと思う職業ですよね。未経験でも生活できるほど収入になるのでしょうか?」

 コピーライターという職業って、名前だけは知っていても、どうやって食っているのか、けっこう謎の多い職業だと思います。自分も、なってみるまでは、知らなかったから、このような質問って、とってもよくわかります。僕もただ「書くこと」が好きだったから、自信があったから、すぐにコピーライターになれるはずと思っていました。

 ところが、実際は、いくつかのプロセスがあって、それらをクリアしなければなりません。

 まず、学校の新卒であれば、広告代理店に入社するという手があります。大手代理店であれば、すごい倍率を突破した優秀な方が一般職として入社し、それからすぐに制作になれるわけではなく、営業部とか媒体部とかいろいろ経験して制作部に配属されるというコース。または広告制作会社、広告プロダクションに入社するという手。こちらは一般的には中途採用が多く、新卒採用をしている会社は限られており、CF系の会社とか、これも、すごい倍率になります。いずれにしても、新卒からみっちり仕込んでくれる会社は、それなりに余裕のあるところです。

 次に、まったく畑違いの仕事をしていて、ある日、コピーライターになりたいと思った場合。僕も、これに近い感じ。学校を出てから、コピーライターという職業に眼をつけたわけです。当時、新聞のコピーライター求人広告を見て、手当たり次第に電話しました。でも、ほとんど電話口で全滅。経験者しか採用してくれないんですね。それでも何人か、気の良い広告制作会社の求人担当者が会ってくれて、相談にのってくれました。

 で、わかったこと。世の中には、コピーライター養成講座なるものが、あるらしい。広告制作会社のコピーライターは、ここを卒業していなければ、いけない、らしい。宣伝会議社が主催のその夜間講座に半年間、僕は昼間バイトをしながら通いました。そこを卒業してから求人広告を見て応募したところ、門前払いではなく、ちゃんと採用試験を受けさせていただき、ある広告代理店に入社することができました。そこがコピーライターとしてのキャリアの出発点になりました。

 つまり、コピーライターというのは、広告代理店か広告制作会社、どちらかにまずは入社して、それからキャリアを重ねていき、やがてお客様とのコネクションができたら独立する。これが、いわゆる広告業界のひとつのパターンなのであります。デザイナーであれ、コピーライターであれ、営業であれ、度量とチカラのあるものからどんどん独立する。ちなみに僕も30才のとき、仲間と広告会社をつくった経験があります。だから、東京などの首都圏には、すごい数の小さなデザイン会社、企画会社があります。広告産業を支えているのは、そういう優秀なフリーランスたちなのです。

 ですから、未経験の方が、いくら文章力にたけていても仕事になるわけではありません。BtoBの仕事ですから、まずはクライアントをつかんでいなければならない。そのためには、どこか広告関連の会社に一度は所属する必要があります。

 そして、コピーライターとして食っていけるのかどうか、収入についてのお話。これは、地方と都市の格差の問題として、長くなりそうなので、またの機会に。

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