神様が渡る湖

諏訪湖の冬といえば、「御神渡り」がよく知られている。しかし地球温暖化の影響もあり、御神渡りは2013年1月25日を最後に久しくお目にかかれないようだ。御神渡りは、オミワタリと読む。長野県民ならご存じだろうが、県外者にとっては、何ソレという言葉だろう。説明しよう。御神渡りとは、冬の諏訪湖に現れる自然現象であり、また神事でもある。諏訪湖周辺で零下10度以下の日が数日続くことで湖面の氷の厚さが増してゆき、さらに昼夜の温度差で氷の膨張・収縮がくり返されると、南の岸から北の岸へかけて轟音とともに氷が裂けて、高さ30cmから1m80cmくらいの氷の山脈ができる。これを「御神渡り」と呼び、伝説では諏訪大社上社の男神・建御名方神(タケミナカタノカミ)が下社の女神・八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)のもとへ通った道筋といわれている。文字のない古代から諏訪湖は結氷したであろうから、最初にこれを見た人々は驚いたことだろう。トンデモ伝説では、イスラエルの失われた部族の残党が諏訪湖にたどり着き、モーゼの出エジプト記で有名な「海よ、割れろ!」と陸地を出現させた奇跡と似ている現象を見たことから、御神渡りと命名したとかしないとか…。各地に伝わる日ユ同祖論のひとつではあるが、そういえば、上諏訪駅の近くに手長神社があり、手長って、外国人のことか、と妄想は尽きない。ともあれ、御神渡り、である。今年は、諏訪湖が結氷して氷の山脈が現れてくれるだろうか。寒いのは嫌だが、こういう現象をご褒美として頂戴できるのはありがたいと思う。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です