完璧な人間なんて、いない。
人はみんなどこか壊れていて、
その壊れたところから、
光が漏れたり、傷口が見えたり、
その人の個性が出てくるんだろう。
僕らは、その壊れたころに、
愛しさや憎しみを感じたりして、
人間模様がそういう風に描かれていく。
だから、人に、完璧なんて、求めやしない。
でも、若い頃はそうは考えられなかった。
特に、親に対しては、壊れている部分だけが気になった。
なぜ、うちの親父はこうなのだろう。
なぜ、うちのおふくろはああなのだろう。
ほかの親たちと比べて、どうして、なぜ…。
親はあまりに身近で、どこか自分に似ていて、
自分を愛せない自分を責めていたのかもしれない。
完璧な親なんて、どこにも、いない。
でも、親が子供を愛する気持ちは完璧だ。
自分が親になってみて、それが初めてわかった。
あのとき、親の視線に宿っていた悲しみも、
自分が親になってみて初めてわかった…
ごめんなさい。そして、ありがとう。
※タイのCMに触発されました。こちらをご覧ください。
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