二日前、僕の自宅のまわりは大雪でした。積雪量は一晩で50センチは超えていました。朝、水気を含んで重たい雪を、プラスチックの赤い雪はねでエッチラオッチラとかきだして、ようやく自動車の運転席まで辿り着けるようになります。ここは雪国ですから、3月になってからも、こんなことはけっこう今までにもありました。そのたびに、嫌だなぁ、もう雪かきはしたくないよ、と思うのであります。暖かい土地の人は、雪かきなんか知らずに一生を終えるんだろうな。それは幸せなことでもあるし、雪のある生活の良さを知らないから不幸なことでもあるし、なんとも、それが人生っていうものだから、それぞれの生き方を生きるしかないわけで…と、まぁ、わかったようなわからないような感慨を持つ季節でもあります。
春といえば、サクラ。春は、サクラを歌った名曲が多いですね。日本では年度末ということもあり、別れと出会いの季節でもあり、そこにいろんな感傷やドラマが生まれてくるのでありましょう。僕にとっても、春はサクラ。親父の葬式のとき、見事に満開だったサクラを思い出します。親父の命日である4月2日は、でも、こちら信州では、まったくサクラの気配がありません。
春の気配は、お日様の陽射しの中に、少し感じるようになっているのですが、まだまだ寒くて、家の暖房もフルに稼働しています。早く、春が来ないかな。信州のサクラは、4月下旬か5月の連休あたり。長く伸びていく陽射しの歩幅に合わせて、心待ちにいたしましょう。
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