ひさびさに青春したぜ!

スポンサーリンク

飲み終わったのが午前3時。同世代が集まり、飲んで歌って演奏して、大騒ぎの一夜であった。

友人の大蔦雅章の個展の最終日、東京からも多摩美時代の同窓生がここ長野の権堂にある居酒屋インディアに駆けつけてきた。
インディアの2階に、ギャラリーがある。ふたつの部屋があり、ひとつはわりときれいな内装が施され、その奥には大正時代かと思わせる畳の間が続いている。
大蔦の作品は、その畳の間の壁に、横1メートル縦50センチくらいの和紙に力強いタッチで描かれていた。20点くらいだろうか。どれも、彼のエネルギーがみなぎっている作品たちだった。

大蔦は、グラフィックデザイナーだった。僕が長野に来た20年前、共通の友人を通して知り合った。いっしょに仕事をしたこともある。腕は良かった、センスが抜群で、アーティストとして新たな造形を生み出すことができた。いまのデザイナーは、レイアウトしかできない人が多く、物足りなかったのだが、彼は数少ない、生み出すデザイナーであった。
その彼が、脳出血で倒れたのが10年前。以降、障害が残り、デザインは廃業してしまったのだが、10年ぶりに筆をとったという彼の絵からは、才能の健在ぶりがうかがえた。

素直に、それが、僕には、うれしかった。何か、これからも彼と新しいことができそうな気がした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました