今年も、半年間が過ぎようとしている

新年があけましてから、もう、6月も終わりそうで、なにやら、月日の経つのがほんとうに早くって、もう、嫌になってしまいますね。

時間の感覚は年齢とともに加速するというのが定説。子供の頃は、一年が長く感じられるということだが、それは誰もが多かれ少なかれ共鳴することだろう。

なぜ、だろうか？

若い頃は、未来という時間が無尽蔵に横たわっているように感じた。年とともに、時間が限られているのだという感覚が強くなり、時間が足りなくなってきている。それは死へのカウントダウンという大げさなものではなく、もっと日常的な感覚としてある。

しかし、いくら仕事をしても、時間が足りないと感じるのは、そのように感じるように仕事をしているからだろう。未来の締め切りを決めてしまっているから、そこに向かっての時間がつねに足りなくなるのだ。もし、未来の締め切りを厳密に決めないで生きていれば、時間が無尽蔵にあるわけで、そういえば、若い頃は、締め切りをあまり決めずに生きていた。夏休みの終わりは、宿題に追われて時間が足りなくなったけど、でも、夏休みの初めは黄金のような時間があった。

いま、中年の僕が、黄金のような時間を過ごすことは可能か。時間との追いかけっこをしないで、影法師が伸びていく様を飽きずに眺めていた、あの頃に戻れるだろうか。