生きる好奇心 【rough story 12】

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そいつはお茶目なやつだった。
足もとにじゃれついて、僕を見上げる。
何かを投げれば、すぐにくわえて戻ってくる。
あたまをなでると、喜んで吠える。
あれも、これも、やりたいことばかり、
時間がいくらあっても足りないよ、
と言いたげなまなざしで僕を見上げる。
それでも、ときどき時間があまって、
しつこく、かまってあげると、
今度は飽きてしまうのか、
そっけない態度になる。
たまに遊んであげる。それが、正解だ。
迎合してしまうと、ダメだ。
いつも動いて、刺激して、
たまに、なでて、ときに、しかって、
けっして、立ち止まってはいけない。
あしたは、きょうより、たのしくなるはず。

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