僕のメインパソコンは長い間ノートPCである。
いちばん最初はエプソンのNEC互換16ビットパソコン。
今から20年以上前で記憶があやふやだが、
たしか本体が30万円で別売ハードディスク80メガ(!)が8万円。
プリンタやモデムあれやこれやで総額50万円ほど。
このパソコンはデスクトップだったが、本音はノートが欲しかった。
外国人の作家がタイプライターをカタカタと打つ、
エスプレッソを飲んで手を休め、また、打つ。
その軽やかでインテリジェンスな感じが
日本語でも、いつか、できるようになればなぁ。
PC以前、ブラザーからピコワードというワープロがでて、
ついに日本語でも、タイプライターの世界を体感できる、と期待。
実際は、ワープロは東芝RUPOを使用するようになり、
その東芝からノート型パソコン、ダイナブックが出たときにはうれしかった。
その戦略価格とコンセプトにしびれ、ノートパソコンの魅力にはまった。
僕がノートPCでいちばん重視したのはキーボードと軽さ。
キータッチではIBMのものが相性が良かった。
真ん中にポチがついている仕様は東芝と同じ。
書くこと主体の僕にはこのインターフェイスがベスト。
そこでThinkPad570シリーズに切り替えたが、
これはけっこう重量があった。しばらくすると
持ち運べるB5サイズのThinkPadXシリーズが登場。
フロッピディスクもCDドライブもついていないノートPC。
拡張性は犠牲になるものの、軽さとキータッチが気に入った。
以来、ThinkPadX20、X21、X23、そして現在X32とXシリーズひとすじ。
IBMからレノボになったものの開発コンセプトは一貫しており、
次に買い換えるときも、やはりXシリーズがいいなと思っていた。
そんなときアップル社から
薄いノートパソコンが発表された。
美しい!
しかもXシリーズと勝負できる軽さに仕上がっている。
いままでのアップルのノートPCは、僕としては範囲の外。
ノートPCは1.5キログラム前後でなければ、ね。
ただIBM→レノボは、デザインそのものがビジネスユースで
女子が持つことを想定していないのだよね。
DELLのようなワインレッドやブルーを出してくればいいのに。
デザインという面では、アップルは「さすが」、やってくれます。
いずれにしろ、愛着のあるXシリーズにも、がんばってほしい、
と密かに念を入れていたら…ついに、何か、でそうな気配!
軽く、薄いノートPCは、キーボードを犠牲にしているものが多い。
この新型は、あのキータッチを犠牲にしていないだろうか。
こいつは店頭に現れてから、実物に触れてみたい。
そう思わせてくれる久々のハードウェアではありまする。
コメント
キータッチはIBMが一番良かったですね。PS55のころで、筐体は鋳鉄でしたが。15kgはあったかと・・・。
>カメ仙人さん
コメント、どうも、ありがとう。
PS55の時代を知っているとは、さすがです。PC歴、マック歴が長いですよね。
IBMのPS55初代ノートはどうやらこれのようです。製造年は1991年。
http://sts.kahaku.go.jp/sts/detail.php?&key=102090041079&APage=460
それに先んじること東芝ダイナブックは世界初のノートで、製造年は1989年。
http://dynabook.com/pc/museum/history/hi_89.htm
ノートPCの分野では、日本が世界をリードしてきたのですね。