[N-ex5]“知”シリーズ 宮城聰・上田紀行 講演会

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長野商工会議所が主催するSNSは、地域発のネットコミュニティとしてはけっこうオモシロイ試みをいくつも手がけている。SNSの名は「N(エヌ)」、代表は宮内俊宏という音楽プロデューサーである。ネットにとどまらないリアルなイベントや出版活動を通して、長野の文化状況に風穴をあけようとしているその志は高い。僕も何かと縁あって、いろいろと関わっている。

もう一週間ほど前、1月10日に宮城聰と上田紀行の講演会が善光寺の大本願で開催された。宮内氏らしい人選だ。上田氏は、講演会を以前にも聞いたことがあり、話の上手な方という印象。宮城氏に関しては、どのような方でどのような話をされるか興味があった。

演劇という表現が、世の中に対して、力を持ちえるのか。演劇に携わるものたちの永遠の課題に、宮城氏は真摯に向きあっており、その姿に好感が持てた。上田氏は、現代というものをとらえて、宗教の役割についても研究されており、すべてもっともな見解であるように感じた。このような中立の立場の人間がいても、いいとは思うけれど、では、アナタは、どのようにこの現実に立ち向かうのか。その辺をもっと掘り下げて話をしてもらいたかったなぁ。

いずれにしろ、おふたりとも僕と同世代。当時の学生運動に対する感じ方とか、共感を覚える部分が多々あって、楽しい時間を過ごすことができた。偶然、僕も中学生のころに杉並区近辺をうろうろしていたから、どこかでおふたりとすれ違っていたかもしれない。それと、ふたりともマックのノート型PCを持って講演されていて、あぁ、そうだよな、この辺も昭和30年代生まれなんだよな、と妙なところに関心したりした。(僕はThinkPad派ですが…)

時代の変わり目に、いま、僕らは立ち会っている。その幸運に感謝しつつ、あれこれ考えることができた。やっぱり、生身の人間に話しを聞くのはいいね。

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