日傘というテーマで長野のデザイナー集団ナナットが作品を展示していた。これはそのうちのひとつ相澤くんの作品。素材の異なる8つの白い布を使って日傘がつくられている。展示は室内なので、太陽は拝めないのだが、おそらく太陽に透かしてみるとキレイなのではないか。薄いレースのようなもの、厚いタオル地のようなもの、ビニールっぽい質感のもの、いずれも白く、それぞれの素材感だけで構成されているのが、なんとも気持ちのいいバランスだ。
展示されている場所は長野の中央通り、パン屋さんのカフェがある2階、日和ギャラリーである。6月30日~8月3日まで、ナナットのメンバー5人が週替わりで個展を開いており、ちょうど今週は相澤徳行くんの個展ウィークであった。「SOZAI」というテーマでこのほかにも作品がたくさん展示されていた。色に対する感覚がとても好きだ。アイデアも持っているけど、アイデアにおぼれない。根底にアイデアを成立するための美意識がある。いい、ね。頑張っているね。
こういう若手のデザイナーがしっかりと生きていけるような、そういう感性に対する価値観が認められるような、民間と行政を問わず、そういう長野県になってほしいものだ。
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