僕の学生時代の先輩である高橋実氏が
今年も戸隠の火之御子社で舞踏を奉納する。
続けるというのは、偉大な才能だと思う。
彼らが戸隠に通い始めて、もう10年目。
当初は、戸隠で舞踏を舞うということに、
地元の方々は半信半疑であったことだろう。
アバンギャルドな白塗りの舞踏であり、
その世界では著名な大野一雄や笠井叡に師事した
高橋氏の踊りはまさに本格派だが、
一般の方にとっては、ちんぷんかんぷん。
だが、彼らの誠実で一途な想いは、
人々の心をゆるやかに溶かしていく熱を持っていた。
また、ちんぷんかんぷんな踊りであるが故に、
逆に、先入観なく、まっすぐに心に響いたのだろう。
高橋氏の本職は舞踏家ではない。
1984年、吉祥寺に「からだはうす」を開設して
指圧や整体の施術、また、呼吸法のワークショップを手掛けてきた。
今年、その拠点を三鷹に移したけれど、来年でキャリア30年。
続けるというのは、ほんとうに凄いことだと思う。
続けること、平然と続けること、
当たり前に続けること、それが高橋氏の生命のチカラだ。
今年は、恒例の8月18日が日曜日と重なった。
午後7時からの開催、いくら高原とはいえ、
ヤブ蚊が多いゆえ、対策を施して、火之御子社へ。
クルマの駐車は、バスの停車場の一角へ。
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