ギブソンというギターには、不思議な魅力がある。
僕はエレキではなく、下手なアコースティックギター弾きだけれど、マーチンのあの鈴なりの音色よりも、ギブソンの艶っぽい音色のほうが好きだ。
1991年製L-00ニックルーカスモデル。禁煙して小遣いを貯めて買ったJ-45ローズウッドを売り払って、このL-00の購入資金にした。
お釣りがくるほど、こちらが安い。
音そのものは、以前のJ-45のほうがだんぜんキレイだった。
ただ、J-45には、気に食わない点が3つあった。
ひとつは、ボディサイズが大きいこと。弾いていると肩が疲れてしまうのだ。
二つ目は、ネックがやや細いこと。たまに左指がネックからずり落ちてしまう。
三つ目は低音が響きすぎること。コードを弾くのは最高だけど、僕はソロギターがメイン。低音が前に出すぎて、高音のメロディラインが立ってこないのは残念だった。
ギブソンL-00は、弾きなれたクラシックギターと同じくらいの小振りのボディ。
ネックはVネックというやつで幅も44.5mmと太い。
低音がモコモコとして響かないが、中音から高音がよく伸びる。
ハコ鳴りもJ-45ほどしないから、やっぱりそれなりにチープな感じではある。
それでも、弾きやすく、小振りなボディを抱いていると、いつまでも弾き続けていたくなる。不思議な魅力がある。
昔からロック小僧の憧れは、ギブソンだった。
キレイな音ではなく、ややブーミーな音色でブルースがよく似合う。
姿形のよろしい美人よりも、飽きずに長くつきあえる性格美人のほうがいい。
そんなことを、青臭かった僕らに教えてくれた。
YouTubeで、とっても楽しそうな映像を発見した。
仲井戸麗市の名曲「ギブソン」をかつてのロック小僧たちが楽しそうに演奏している。イエイ!
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