いくら風邪でも寝込まないで仕事する。
多少の熱があっても徹夜で仕事する。
締切厳守。約束遵守。
社会人になってから、けっこうタフで、
ほとんど会社を休んだことがなかった。
でも、30歳のとき、子供から水疱瘡をうつされ、
意に反して、約2週間、会社を休んだ。
それが人生を考え直すきっかけになった。
会社を辞めてフリーになってから、
勤務時間も自由にはなったが、
休みはそのまま収入ゼロと同義であり、
休日を思いっきり堪能できなくなっていた。
今年の前半、風邪で寝込み、痛風に見舞われ、
背中に蕁麻疹が発生し、満身創痍であった。
からだに災厄の集中砲火を受けたようであった。
やむを得ず、仕事もセーブしなければならなかった。
世の中には、不治の病と闘っている人もたくさんいる。
それに比べれば、たかが知れた病ではあるけれど、
僕は、この小さな病たちに感謝したいと思ってる。
病にどう向き合い、どう乗り越えていくか。
そのプロセスで、生きるチカラを確認できる。
病というのは、自分に気づきを与えてくれる。
ひょっとしたら、人間は何らかの病の種子を
生まれたときから持っていて、それを顕在化したり、
それを克服したり、その繰り返しばかりで、
生きるって、そういうことかもしれないなぁ。
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