昨日4月29日、近在の地区で御柱祭りが開催された。信州の御柱と言えば、諏訪大社のそれがあまりにも有名でテレビ中継もされるくらい。数万人規模の観客を動員し、大きな柱に何十人もの人間が乗っかって、川に向かって落ちていく様はまことに豪快である。ところが、こちらの御柱は蹴落としの坂ではなく、神社の階段を引き揚げていくという、全国的にも珍しいのではなかろうか、という御柱祭り。7年に一度というサイクルは同じで、これを見逃してなるものか、とカメラを片手に朝から夕方までそのすべての目撃者となった。撮影したカット数は700枚。デジタルだから、あとで選べばいいやと撮りまくった。
クライマックスのシーンがこちら。御柱は大八車に乗っかっている。それを総勢50人がかりで縄で引っ張り上げるのだ。呼吸をひとつに、ココロをひとつにして、やり遂げる。
最初の階段は、日差しがまぶしい。
鳥居をくぐって、次の階段はやや短いが、木陰になっている。
みなぎる緊張感。威勢のよいかけ声とともに、一気に御柱は神社の境内へ引き揚げられた。
ひさびさに、感動的なお祭りに出会えた。綱を引いた人間たちにも、誇らしい充実感があった。
季節としては、例年なら散ってるはずの桜が満開。道べの水仙も祭りに彩りを添えてくれた。
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