久々に極上の本物の音楽を聴きました。
尾尻雅弘さん夫妻は軽井沢在住のギタリストで、お二人とも国際的なギターコンクールで上位入賞している本格派です。
1時半の開演で、間に15分の休みを挟んで3時まで、ビートルズやスタジオジブリのメドレーなども織り交ぜながら、クラシックギターのレパートリーをたっぷり披露してくれました。
場所は、グリーンヒルズ小学校です。
飯綱高原の我が家からクルマで5分。
企業の保養所だった施設が学校になっており、ホールは天井吹き抜けで、一面ガラス張りで庭が臨めます。
小雨にけぶった屋外が見えて、それも幻想的でいい雰囲気でした。
ご主人のギターは7弦ギター、奥様のは10弦ギターと、ちょっと特殊ではありますが、お二人は音楽の編曲も手がけており、表現の幅を持たせるためには、この低音弦がどうしても必要だったようです。
たしかに演奏を聴いても、2つのギターだけとは思えない、豊かな音のひろがりを感じました。
演奏は、ポップス系のものよりも、クラッシック系のもののほうが聴き応えがありました。
曲名は正確には覚えていませんが、スペインの作曲家のものが良かったです。
ギターの音の粒立ちというか、スックと音が立っていて、どのように緩急のあるメロディでも、美しく心地よく響きました。
清潔感のある音色です。
編曲のセンスも素敵で、気持ちよい世界に運んでくれました。
まさにプロの演奏です。
僕は、自己流の独学でクラシックギターを楽しんでおりますが、この演奏を聴いて、いつか、もっとしっかりと師匠に習いたいなと思ってしまいました。
独学は限界がすぐにきますからね。
その先のずっと先の世界を知ってしまうと、やはり僕もその先へちょっとだけ足を伸ばしたくなるっていうものです。
いい演奏を聴くと、毎回そう思うのですが、なかなか、ね。
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