わけのわからない仕事
初対面の方から、何をやってるんですか、と聞かれると、
まずは「広告屋です」と答え、
「ポスターとかTVコマーシャルとか会社案内やPR雑誌とかWebとか
いろいろな企業や市町村の広告宣伝物をつくっているんですよ」
さらに続けて「僕はコピーライター出身なんで、
言葉づくりを基本にしてものづくりの現場監督をやってます」
それでも、相手は、わかったような顔はしてくれるけど、
きっと「わけのわからない仕事」と思ってるんだろうな。
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カテゴリー : 雑記帖
わたしが一番きれいだったとき 茨木 のり子 わたしが一番きれいだったとき 街々はがらがら崩れていって とんでもないところから 青空なんかが見えたりした わたしが一番きれいだったとき まわりの人達がたくさん死んだ 工場で 海で 名もない島で わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった わたしが一番きれいだったとき だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった 男たちは挙手の礼しか知らなくて きれいな眼差しだけを残し皆発っていった わたしが一番きれいだったとき わたしの頭はからっぽで わたしの心はかたくなで 手足ばかりが栗色に光った わたしが一番きれいだったとき わたしの国は戦争で負けた そんな馬鹿なことってあるものか ブラウスの腕をまくり 卑屈な町をのし歩いた わたしが一番きれいだったとき ラジオからはジャズが溢れた 禁煙を破ったときのようにくらくらしながら わたしは異国の甘い音楽をむさぼった わたしが一番きれいだったとき わたしはとてもふしあわせ わたしはとてもとんちんかん わたしはめっぽうさびしかった だから決めた できれば長生きすることに 年とってから凄く美しい絵を描いた フランスのルオー爺さんのように ね