漫画家になるのが夢だった

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つい先ごろ他界した漫画家・赤塚不二夫の自伝的ドラマをテレビで観ました。伝説のときわ荘がでてきて、胸がきゅんと高鳴りました。

手塚治虫に憧れ、漫画家になることを夢見た青年たちがひとつのアパートで暮らす。まるで合宿所のような生活。そこから赤塚、石森、藤子といったやがてビッグネームになる漫画家が巣立っていくわけです。昔の漫画好きなら、誰もが知っている。今となっては、知る人ぞ知る、ときわ荘です。

歴史を振り返ると、このような現象って、けっこうあるんですね。同じような夢を抱いた仲間たちが、ある時期、集まって活動して、それから、みんながそれぞれに夢を実現していくという現象。夢が共振するという感じでしょうか。

僕は小学生のころ、漫画家になろうと夢見ていました。暮らしていた杉並区のお隣、練馬区には漫画家のアトリエがたくさんあって、友達といっしょに、ちばてつや宅を訪問したことがあります。本人には会えず、スタンプを押してもらって、しょぼしょぼと帰ったのが懐かしい。

手塚治虫や石森正太郎の漫画家入門を何度も何度も繰り返して読みました。枠線を描くのに必要なカラスグチと、なぜかベレー帽を親にねだって買ってもらいました。少年時代からカッコウから入る性格だったんですね(苦笑)。

僕は、漫画家という職業を子供たちに夢や勇気をあたえてくれる素晴らしい仕事だと、本気で考えたのでありました。きっと、僕自身がいろいろ勇気づけられたんでしょう。

そんな夢を描いた初心を、このドラマは思い出させてくれました。けっきょく漫画家にはなれませんでしたが、広告づくりをするとき、どこかで、夢や勇気、というものを忍ばせたい、といつも思っています。そういう意味では、僕の中で初心は貫徹されているんでしょう。たとえ小さなことであっても、そこに夢や希望が見出せれば…それがウソになってはいけないし、難しいんですけどね。


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