このブログはWP(WordPress)というシステムをサーバに入れて運用している。僕は日本人がほとんど使っていない時代から、このシステムのユーザ。使い始めた当初はMT(MovableType)が全盛で、WPは情報がまったく少なくて、CMS（コンテンツマネジメントシステムの略）と言えばMTのことを指していた。あまのじゃく気質であったため、違うシステムはないかと探したところ、WPに出会い、そのインターフェイスのセンスに感動したものだ。時は流れて、先月のデータによれば、CMSの国内シェアではWPが75％とダントツ独走状態にあるようだ。いつの間にか王座に君臨している。ITの世界は群雄割拠の戦国だから、ちょっと目を離すと下克上が当たり前。僕もこういう動きを追いかけることから、最近、遠ざかっているんでね。
でも、なぜ、今更WPの話題かというと、新バージョンの名前にビリーという愛称。これはジャズ歌手のビリーホリディから命名されたもの。マイルスから始まり、ジャズミュージシャンの名前をずっとつける伝統は健在。ひとつ前のバージョンがバドパウエル、その前がダイナワシントン…僕の好きなスイングからモダンジャズ全盛期のミュージシャンの名前がずらりと並ぶ。こういうセンスが、いいんだよな。堅苦しいシステムのなかに、アナログな肌さわりを入れ込もうとする。マックもそうだけどね。人の感情移入を促進させようとする意図がミエミエといえばそうなんだけど、ま、僕、ジャズが好きだから、もう少し、ＷＰとつき合ってみようかな。
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