広告とWEBの両方に足を置くこと

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最近知り合った人からは、WEBの専門家と呼ばれ、昔から付き合いのある人からは、コピーライターとかプランナーとか呼ばれ、どちらも正解ではあるけれど、なんだか僕自身の心の中では、どちらにも違和感が残る。その原因は、何だろうかと考えてみる。

WEBに軸足を置く人は、いつも新しいテクノロジー情報に敏感で、ITに弱い人をちょっと小莫迦にしているように、僕には感じられる。広告代理店や広告制作会社にもITがかなり普及したとはいえ、WEB業界の人ほどはITに詳しくはない。だから広告屋さんのことを、どちらかというとアナログで、いわゆる古臭い人間という眼で見ているフシがある。

逆に、広告業界に軸足を置く人は、WEB業界の人をオタクっぽい人種と見て、ちょっと小莫迦にしているように、僕には感じられる。技術ばかりが先行して、人間性が薄いという評価。だからWEB屋さんのことを、どちらかというとデジタルで、いわゆる機械的な人間という眼で見ているフシがある。

あくまでも個人的な印象の問題だから、すべての人がそうだというわけではないけれど、アナログ派とデジタル派というけっこう昔からの対立の構図が今でも生き残っているように思う。

では、僕自身は、どうか?

小学生の頃、本を読むのが好きで、漫画を描いたりして将来は漫画家になることが夢だったから、これはアナログ派の性質だ。でも、同時に、初めての月面着陸の時代に生きていて、宇宙飛行士に憧れ、アマチュア無線の試験に合格したのも小学生の頃だ。独学でラジオを組立てたり、電気関係の本を勉強したから、これはれっきとしたデジタル派の性向だろう。

アナログとデジタルへの興味が、僕の中に、いつも共存していたように思う。

WEBとの出会いも早かったのだが、それは僕の中では、ごくごく自然な成り行きだった。ワープロ、パソコン、パソコン通信とITの進化のステップとともに僕のネットワークスキルも着実に磨かれてきた。そして広告業界に身を置いていて、パソコンに強いコピーライターということで、ニューメディア時代の到来を告げる広告をつくる機会があって、それは天下のニッケイ新聞で15段のシリーズ広告で展開された。通信の自由化がなされる前、当時の郵政省や通産省は、本気でIT時代の最先端を行こうとしていた。それが、バブルの崩壊で、コケタのだ。まぁ、いまさら言ってもしょうがない。

何はともあれ、広告とWEBの両方に軸足を置いていると、いろいろと見えてくることがある。それが、僕の強みであり、大げさに言えば、社会的に貢献できる部分なのかも知れない。最近、WEB論や広告論がご無沙汰だったので反省。ぼちぼちとそんなこともまた書いていこうと思う。

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